- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121014177
作品紹介・あらすじ
本書は花を主題とする詩歌を読み、故事を辿り、民間伝承を尋ねて、中国の花文化の深奥さを探る試みである。花料理のレシピ付。
感想・レビュー・書評
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中国では、詩人が輩出した。なぜなのだろうか?
日本では、和歌となって、ひとつの文化を創った。
漢字のもつ奥深さ。音としてよんだ時の語感
杜甫、白居易、李白・・
文化大革命以後に、なぜ詩が生まれないのか?
今回、不思議な本の感じをうけた。
王敏さんは、一体何を言おうとしていたのだろうか?
中国の求めているテーマが、「不老不死・健康」にまとめているが、
このテーマは、ある意味では、皇帝達の希望かもしれない。
庶民は、もっと違っていたのではないだろうか?
中国人が好きな花 (1987年;全国投票)
梅、ボタン、菊、蘭、月季、杜鵑(ツツジ)、
山茶(サザンカ)、蓮、桂花(キンモクセイ)、水仙。
桃 は中国では、特別な意味を持っている。
孫悟空が、修業の場の三星洞の裏山の爛桃山の桃を食べた。
3000年に1度だけ実を付ける桃。仙桃という。
孫悟空は、不老不死の生き方を手に入れた。
桃源郷 桃の花が咲き乱れる。理想の秘境。
桃の発音は、「tao」 逃「tao」、刀「dao」
魔よけの神木とされた。
桃人、桃弓、桃印。
菊の品種は、中国で、さまざまに改良された。
そして、食事にした。
「菊花茶」
菊の効能は、解毒、腫毒、頭痛、高血圧、
肝臓や腎臓にたまった熱を冷やす消熱作用、
疲れ目、風邪に効く。
晋の時代の葛洪は「抱朴子」で、仙薬を3つのランクに分けている。
上薬 延寿の期待と神への近づきとして苦痛のない昇天へ誘う。
秘薬中の秘薬。時には鬼神をも操作する能力をつけさせる。
中薬 健康を保させる。
下薬 病気を治させる。
月にすむもの。
嫦娥 不老不死の薬を飲んで、月に追放された。
ヒキガエルが、月に住んでいる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99361107 -
花にまつわる様々な逸話や風習、人々が寄せた想いを辿っていく一冊。
どちらかというとエッセイのような語り口で非常に読みやすい。
面白かったのがその花を使うレシピを時折載せていることで、かの世界がぐっと身近に感じられた。 -
読み物としては面白いのですが、憶測が多いので資料としてはあまりオススメできません。物知りな人と飲みの席で雑談してるような感じ。
この本のユニークなところは、花を使った料理レシピを実際に紹介してくれること。