百人一句: 俳句とは何か (中公新書 1455)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121014559

作品紹介・あらすじ

『小倉百人一首』は、万葉時代から新古今時代まで五百年余に作られた和歌から精選された名歌集だが、そののち、古代から当代までを通覧してのアンソロジーは普及しなかった。そのことはわが国の詩歌の中心が短歌から連歌、俳諧へと移っていったことと無縁ではない。本書は『古事記』から現代俳句まで、旋頭歌の片歌や連歌・俳諧の発句を含めた五七五の名作を通時代的に選んで、日本人の美意識の本質と変遷を探ろうとするものである。

感想・レビュー・書評

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  • 【要約】


    【ノート】
    ・「知の編集術」で

  • [ 内容 ]
    『小倉百人一首』は、万葉時代から新古今時代まで五百年余に作られた和歌から精選された名歌集だが、そののち、古代から当代までを通覧してのアンソロジーは普及しなかった。
    そのことはわが国の詩歌の中心が短歌から連歌、俳諧へと移っていったことと無縁ではない。
    本書は『古事記』から現代俳句まで、旋頭歌の片歌や連歌・俳諧の発句を含めた五七五の名作を通時代的に選んで、日本人の美意識の本質と変遷を探ろうとするものである。

    [ 目次 ]
    新治筑波を過ぎて幾夜か寝つる・雑 倭建命
    佐保川の水を塞き上げて植ゑし田を・夏 佐保禅尼
    白露のおくにあまたの声すなり・秋 簾外少将
    標の内に杵の音こそ聞こゆなれ・冬 賀茂成助
    かからでもありにしものを春霞・春 良岑よしかた女
    浅みどり春のしほやの薄煙・春 後鳥羽院
    初時雨はるゝ日かげも暮れ果て・冬 前中納言定家
    うば玉の黒髪山の秋の霜・秋 従二位家隆
    春や疾き古としかけて立ちにけり・冬 前大納言為家
    芦の根のうき身はさぞと知りながら・夏 後深草院少将内侍〔ほか〕

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著者プロフィール

昭和12年12月15日、北九州八幡に生まれる。
少年時代より詩、短歌、俳句、散文を併作。のち、新作能、狂言、浄瑠璃、オペラ臺本などを加へる傍ら、古典文藝、藝能の再見を續ける。
俳句関連に句集『句帖』『童鈔』『稽古』『金澤百句』『賚』『遊行』『十年』『那須いつ
も』『百枕』『季語練習帖』、評論『私自身のための俳句入門』『百人一句』『季語百話』『詩心二千年』等。本
芸術院会員。文化功労者。

「2024年 『花や鳥』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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