- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121021083
作品紹介・あらすじ
大鳥圭介は稀有な幕臣である。播磨に生まれ、蘭学を学び、幕府歩兵奉行として陸軍の指揮を任されるに至る。戊辰戦争では連戦連敗するが、「またも負けたか」と笑い飛ばし、五稜郭まで戦い抜いた。二年にわたって牢に繋がれたのちは工部大学校校長、清国公使などを歴任、富国強兵策を実行した。「最初からよい地位に恵まれることなどない」「屈するは後に大いに伸びる基」と言い、不撓の精神で逆境を乗り越えた人物の生涯。
感想・レビュー・書評
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戊辰戦争といえば、土方歳三や榎本武揚が有名だ。
しかし、大鳥圭介は陸軍奉行として最後まで闘った忠臣なのである。 -
・タイムリーな東北。がんばろう東北!!
・やはり戊辰戦争がメインですか…星先生!!
・いや、好きですがね…フフ
・でも戊辰後の大鳥についてももっと知りたいのであった -
幕末・維新の時代を生きた大鳥圭介という人の歴史。
元は幕臣で、五稜郭で榎本とともに敗れ、その後は明治政府のもとで働くこととなった人物。
幕末・維新の時代を幕府側の視点からみるのもなかなか面白い。勝てば官軍という言葉があるが、まさにたまたまその時の政治情勢で優位にあったものが正義となったのだなと感じた。 -
○ 漢学の素養(閑谷学校)→西洋語学に堪能(適塾)
→西洋の兵法書の原書に触れ、近代兵法に通じる
→諸班に仕官した後、幕府に取り立てられる
→フランス軍事顧問団の訓練を受け、歩兵奉行に。
○ 江戸を脱走。宇都宮で初戦。
しかし、連戦連敗。
初戦の時点から形勢不利の状態。
奥羽越列藩同盟が崩れ、仙台から榎本艦隊に合流。
蝦夷で陸軍奉行。
○ 戊辰戦争後、人との出会いに恵まれて才能を開花。
・榎本武揚~国際感覚を共に発揮
・黒田清隆~助命嘆願、政府への復帰に尽力
・伊藤博文~清国特命全権公使、工部大学校長に登用
○ 「屈するは後に大いに伸ぶる基」 -
函館の書店で大鳥圭介ハケーンしてしまう自分にワロタ(´Д` )
大鳥圭介の生涯をコンパクトに書いているが、箱館の土方歳三の描写など、一部フィクションが混じっていると思われる。史実は史実、フィクションはフィクションとして書き分けていただきたい。