戦略論の名著 - 孫子、マキアヴェリから現代まで (中公新書 2215)
- 中央公論新社 (2013年4月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121022158
感想・レビュー・書評
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戦略や安全保障に関して欠けるところのある現代日本人のために、戦略論の名著と言えるものを野中郁次郎氏が12冊ピックアップし、それぞれ執筆者が解説を書いている。
なお12冊は孫子、君主論、戦争論、海上権力史論、遊撃戦論、戦争史大観、リデルハートの戦略論、ルトワックの戦略、戦争の変遷、グレイの現代の戦略、ノックス&マーレーの軍事革命とRMAの戦略史、ドールマンのアストロポリティーク。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
筆者が選定した、戦略論の名著を紹介。本書に掲載されている数々の戦略論の中で共通しているのは、「平和を求めるなら、抑止・撃退し得る戦略・策略を備えておくべし」ということ。
当たり前のようであるが、戦争を避ける日本人の中には抑止力としての武力を保持することに抵抗を持つ人もいるのではないか。 -
2013/06/08購入
2013/07/13 -
ここに載っている本は全部読むべし
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戦争の戦略について書かれた古今の名著12冊のダイジェスト。コンパクトで読みやすかったけれど、さすがにちょっとコンパクトすぎてやや物足りなかったところもありました。
でも、自分の気力から言っておそらくこれらの原典を読むことはないでしょうから、手軽にいろいろな戦略の考え方を知ることができたのはありがたかったと思います。
僕としては、一番おもしろそうかなと思ったのはリデルハートでした。これが今の日本には一番合いそうな感じ。 -
孫子の兵法からはじまり現代(正確には20世紀まで)の戦略論に関する書籍12冊をその執筆背景なども含めて紹介した本。和訳がないものも紹介されており、やや敷居が高い書籍も含まれるが、興味深いラインナップである。戦争を避けるにはどうすべきか?それを考える上でも、戦略論に関する書籍は学ぶところが多いと思う。
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戦争自体の意味合いは変化していないが、時代時代における政治、経済、技術、産業、倫理などの変化によって戦略論自体が変容してきたことが見られ、戦争以上に大規模に、かつ長期間にわたって人間の営みの中で関与してきたものがないことが改めて確認できる。
そういう意味では戦略論=戦争の生態論、環境論とも言えるのでは?