競争社会の歩き方 - 自分の「強み」を見つけるには (中公新書 2447)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121024473

感想・レビュー・書評

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  • タイトルを見て、大竹先生お得意の競争論や競争政策の話かと思ったが、一部にそういう話はあるものの、行動経済学など新しい経済学の紹介やその啓蒙的な本だった。これはこれで面白いのだが、若干エッセイ的というか、統一感や体系性を感じられなかった。
    大竹先生の研究成果というわけではないが、富裕層への所得集中について、日本では、所得上位1%の年収が1270万円以上であること、上位10%で580万円以上というデータがとても意外だった。やはり、イメージではなく、事実でものを考えないといけないと改めて思った。

  • <目次>
    プロローグ  競争で強みを見つける
    第1章    身近にある価格戦略
    第2章    落語と小説の経済学
    第3章    感情と経済
    第4章    競争社会で生きてゆく
    第5章    格差社会の真実
    エピローグ  イノベーションは、若者の特権か

    <内容>
    タイトルからキャリア系の本かと思ったが、行動経済学の本。短いお話を集めて書かれているので、読みやすいし、理解しやすい。

  • タイトルがちょっとフィットしないような。そうはいってもこれからの社会を考えるにもってこいの好著です。それは競争社会というよりも格差社会の現状を広く優しく開設してくれていると理解したから。先日読んだ「コンピュータが仕事を奪う」(新井紀子著)とつながるような内容もあり。AIやマシンラーニングの台頭の中、これからの仕事の中身や枠組みが大きく変わる中、どのように日本でイノベーションを起こすかが避けて通れない課題だ。

  • いつもの大竹本。

  • 一般向けに経済学の考え方を紹介する新書。知的な喜び、経済学、学問のワクワク感を味わえる。行動経済学の内容も多め。一般的信頼、正の互恵性や利他性に学校教育のスタイルが影響を与えるという研究が面白かった。

  • これからの競争社会をどのように歩いていくべきかという内容ではなく、現代の社会課題を経済学の視点から見るとどうなのか、また、経済学的な考え方をビルトインした制度設計にする可能性等について論じられている。
    臓器移植のドナーの同意のところは、同意をデフォルトにすれば提供者が増えるところはそうなのだろうが、同意をデフォルトにしてよいか、というところで大きな議論があることには全く触れられていないのが個人的には気になった。
    手に取った動機とは異なる中身ではあったものの、経済学の考え方が身近に感じられ、勉強になった。

  • 期待した内容ではなかった。記憶に残らない話。出だしのチケット買占め、転売を経済学的に語るところは面白かったのだが。

  • 東2法経図・開架 B1/5/2447/K

  • 331.844||Oo

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著者プロフィール

大阪大学感染症総合教育研究拠点特任教授。

「2023年 『検証・コロナ期日本の働き方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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