写真論――距離・他者・歴史 (中公選書 123)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121101235

作品紹介・あらすじ

光で像を刻む! ニエプスによる実験成功から二〇〇年、常時接続されたカメラが見つめる日常は、刻一刻と「写真化」している。撮られる世界のほうが、撮る人間のことをよく知っている画像の世紀に、撮るべきものはまだ残っているだろうか。コロナウイルスの世界的流行が問う〈距離〉、再考を迫られる〈他者〉との関係、不透明な未来を前に〈歴史〉の鏡を探りつつ、その始まりから最先端までを、社会のなかに深堀りする写真論の挑戦。

感想・レビュー・書評

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  • 17 ボードリヤール ヴァレリー
    40 ダゲールとコント 写真と社会学
    74
    76 写真と芸術家
    82 ピュリズム ル・コルビュジエ
    86 トロンプ・ルイユ
    128 写真家アヴェドン☆
    142 1920年代のパリの写真家ブラッサイ☆
    171
    194 ブルデュー 二眼レフ
    204 アジェ
    210
    229 写真家スザンヌ・ムーニー☆
    242 ジョイス マクルーハン

  • ソーシャルディスタンスやカメラの偏在性、黒人写真史など、各論のテーマは面白いんだけど、掘り下げが甘いというか全体として散漫な印象。
    写真論ってこの人に限らず、美術史の観点でも技術の観点でも中途半端で、都合のいいところだけ社会学を引いてきたり、こういうものになりがちな気がする。

  • ニエプスによる実験成功から二〇〇年、撮られる世界のほうが撮る人間をよく知っている画像の世紀に、撮るべきものは残っているのか。

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著者プロフィール

写真家、映像人類学者。多摩美術大学教授。1960年神奈川県生まれ。南米滞在後、パリを拠点に写真家として活躍。1995年より多摩美術大学美術学部で教鞭をとり、現在は同大学情報デザイン学科教授。2006年〈市民の色〉で伊奈信男賞受賞。2007年第52回ヴェネチア・ビエンナーレ美術展における日本館の展示企画コミッショナーをつとめる。

「2019年 『現代写真アート原論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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