- Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
- / ISBN・EAN: 9784121503206
感想・レビュー・書評
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タイトルが悪い。
これだと、スポーツがいかに害悪かを述べているように思える。実際はスポーツ好きな筆者が、営利主義・勝利主義に陥っている現代のスポーツ界を批判し、もっとスポーツそのものの楽しさや、人格形成の重要さを教えるべきと訴えたもの。
この主旨にはまったくもって賛成だ。ミスした仲間を罵倒し、レギュラー争いで足を引っ張り合い、がむしゃらに真面目であることを強要しながら、結局は「できる人」だけを優遇する世界。そんなのは、税金も公共の電波も使わずに、やりたい人たちだけでやってほしい。
現在の穢れたスポーツ界を作った一人である森喜朗の罪は重い。はやく引退するべきだ。
話は逸れたが、この本はタイトルが悪いだけでなく、論調もいまひとつ。結局、マスコミが喜ぶようなお涙頂戴の話題を美しいものとして取り上げている。最後の方に、より良いスポーツの取り組み方について数項目挙げているが、突然の個人的な思いつきでしかなく、どうにも説得力が無い。
この手のテーマは売れそうにないと思うが、営利主義に負けずにさらに調査検証を深めていってほしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ならばスポーツ界の現状を変えるのに必要な具体的なプランが欲しい。
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20110102
読了
スポーツライターの著者が自分の体験を通して感じたこと。
事実そのものも興味深く読めた。
最後の方は悟りすぎてしまい、遠くに感じてしまいましたが。
スポーツすることに過剰な期待をかけず、日々の生活から鍛錬しよう、という趣旨に読めた。
有名になって稼ぐ、というのが、直結してもいいようにも思うけどね。貧困から抜け出す手段にもなるし。
本人がただ純粋にその競技を好きだと感じることは、そこに影をささないと思うんだな。
国際的でみんなが憧れるようなスポーツにビッグマネーが動かないなんてないように思うし。
つか、人気者のプロになって稼ぐとして、そこまでの道は長く険しく、プロになっても大変で順調に稼ぐのも難しくて、それでもなりたい?という壁にぶつかる人ってあんまりいないのかな?バレエとか芸術系のが多いのかも。 -
作家でありスポーツライターでもある著者が、なぜ、自分の子どもにスポーツなんかさせたくないと思ったのか、それはスポーツ自体を否定しているわけではなく、大人によって、近年、歪んだ方向に捻じ曲げられてしまい、スポーツ本来の意義でなくなってしまったことがよくないといっているのだ。
ただ勝てばいい、お金が儲かればいい的な見方しかできなくなっている中で、子ども達は、決してそれだけでスポーツをやっているわけではないだろう。大きな夢を心に抱きながら練習に励む子がほとんどだと思う。
スポーツというのは本当に素晴らしいものなのだという認識を皆が持つようになってほしい。