同期の人脈研究 - 「ヨコ社会の人間関係」は今? (中公新書ラクレ 446)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784121504463

作品紹介・あらすじ

「花の○年組」「年一回の同期会」…日本は同期を重んじる文化が根強い。だが雇用が流動化した今、かつての「同じ釜の飯を食う」仲が変化している。本書は、官・司法・民間を題材に、同期の昨日・今日・明日を徹底ルポ。果たして同期の人脈ネットワークは、日本の強みか弱みか。

感想・レビュー・書評

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  • 日本型組織・雇用の特色として「同期」のネットワークに焦点を当てた新書。同期を「結束と競争の共同体」として分析している。
    大蔵省(財務省)を中心とした官界、司法界、民間企業を題材としているが、著者の思い入れからか大蔵省(財務省)の記述が中心となっており、民間企業で取り上げられているのもリクルートなどで、「同期」文化が特に顕著な特殊な世界の話が多く、日本社会の「同期」文化として一般化するにはやや難のある題材ではないかと感じた。
    個々のエピソードは、大蔵省の昭和45年入省組の「同期手打式」など興味深いものが多かった。

  • 竹内洋「日本のメリトクラシー」に触れつつ、日本の雇用慣行に切り込むような感じですが、結局、細川興一さんがいかに次官になったかがこの本のピーク。

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著者プロフィール

岸宣仁
1949年埼玉県生まれ。経済ジャーナリスト。東京外国語大学卒業。読売新聞経済部で大蔵省や日本銀行などを担当。財務省のパワハラ上司を相撲の番付風に並べた内部文書「恐竜番付」を発表したことで知られる。『税の攻防――大蔵官僚 四半世紀の戦争』『財務官僚の出世と人事』『同期の人脈研究』『キャリア官僚 採用・人事のからくり』『財務省の「ワル」』など著書多数。

「2023年 『事務次官という謎 霞が関の出世と人事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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