美味放浪記 (中公文庫 A 69-2)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122003309

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  • 高知の”皿鉢(さわち)料理”:もともと五穀豊穣の祈願祭や収穫祭で神前に様々な食材が供えられ、神事の後、供えられていた食材をおろし、御厨(みくりや)などで神饌として調進し、神事に参加した者も共に分かち合って食べた。この神と人が共食する酒宴を”直会(なおらい)”と言い、神と人が共に嘗め合う重要な儀式とされていた。刺身(生という)を盛った皿鉢、焼き物料理を盛り合わせたも組み物の皿鉢、寿司の皿鉢の三枚が皿鉢料理の基本形/岡山・児島湾は「アミ」の産地「ヌカエビ」、有明湾のは「ツケアミ」、新潟「アカヒゲ」という

  • 食べることが好きな人にぜひおすすめしたいエッセイ。
    気ままにおっかなびっくり世界中のその土地の食事を楽しんでいて、こんな食べ方ができるのはうらやましいと思う。
    文中にもある通り、いまはこういう食べ方のできる環境が少なくなってるのかもしれないけど。だからこそ文章でその人なりの創造を掻き立てられながら楽しめるのがとてもいいなぁ

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著者プロフィール

1912年、山梨県生まれ。東京帝国大学経済学部在学中に処女作『此家の性格』を発表。50年『真説石川五右衛門』で直木賞受賞。最後の無頼派といわれた。文壇きっての料理通としても有名。主な著作に、律子夫人の没後に執筆した『リツコ その愛』『リツコ その死』のほか、『火宅の人』『檀流クッキング』など。1976年死去。

「2016年 『太宰と安吾』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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