遅れた時計 (中公文庫 よ 13-6)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122016767

感想・レビュー・書評

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  • 最初に収録されている「水の音」という作品
    仲間と主人公が深夜に漏水探知の仕事をしている場面がかっこいい
    自分はアホなので、少しでも専門的な描写が出てくると必要以上に身構えてしまうところがあるのだが、本編に描かれる主人公の仕事ぶりには、まるで「ゴーストバスターズ」や「必殺仕事人」を見ているような鮮やかさがあり、その専門性がすごく尊いものに感じられた
    それはやはり綿密な取材と確かな筆致に支えられてこそだとおもうので(もちろん読んでる最中は取材の跡など微塵も感じられない)、吉村昭さんってすごいなと改めて思った

著者プロフィール

一九二七(昭和二)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。五八年、短篇集『青い骨』を自費出版。六六年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。七三年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、七九年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、八四年『破獄』で読売文学賞を受賞。二〇〇六(平成一八)年没。そのほかの作品に『高熱隧道』『桜田門外ノ変』『黒船』『私の文学漂流』などがある。

「2021年 『花火 吉村昭後期短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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