- Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122017153
感想・レビュー・書評
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最澄と桓武天皇の足跡を辿っていく伝記小説。作者の解釈論で補完する箇所が少なくないので、小説というよりは最澄論のような印象。しかし、瑞々しいコミュニケーションの様子などは小説的に描写されていて、私は充分楽しめた。
歴史の堆積の上である現代から当時を俯瞰で眺める視点と、当時の重要場面を今まさに覗き見るような視点とが入り混じった小説だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
伝教大師最澄の生涯を描いた歴史小説です。
幼少のころから修行時代、桓武天皇との邂逅、唐への旅、空海との確執が、時代考証とともに語られます。
空海と比べると、最澄の最後は、なんとも物悲しいですが、鎌倉仏教に与えた影響は多大なるものがあります。
最澄の生きざま、平安仏教の概略がよくわかりました。
読み応えがありました。 -
最澄についての小説。
『氷輪』と同様に、小説、というよりは永井路子さんの視点で、
最澄の人物像が語られる形式。
桓武天皇と最澄とのかかわりは、単に政治的な庇護関係ではなく、
魂からの親交であったとする見方が面白かった。 -
吉川英治文学賞
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<07/10/16〜21途中放棄>
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最澄に関する歴史小説はあまりないので、読んでみた。面白かったけど、内容が最澄に対してちょっと辛口。