本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122019959
感想・レビュー・書評
-
『土』のタイトルが示すごとく、生まれた土地に縛られ生きていくしかない、貧しい農民の日々の生活が描かれている。
妻を亡くした夫・勘次と舅・卯平との、心の距離感や遠慮からくるすれ違い、互いへの苛立ちが、卯平の自殺未遂によって和解していく様子に救われる。
漱石が、若い人にこそ読んでほしい、読みづらいからこそ、面白いからでなく苦しいからこそ、そして読む者は自分も泥の中を引き摺られるような気がするからこそ読むべきだと述べているが、読んでみて納得できる作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示