最終戦争論・戦争史大観 (中公文庫 い 61-1)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122020177

感想・レビュー・書評

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  • 内容的にすごいっとは感じなかったが、それはのちの歴史を知っているから。歴史は石原の言っている通りになった。石原の仏教感、八紘一宇的な部分。歴史の一部を感じるとともに太平洋戦争に至った背景を考えることができた。

  • 解説が五十旗頭真というのは、なんとも・・・

  • 戦略読書日記(楠本)より。1940年、石原は人類の最終戦争に向けて日本がとるべき戦略構想をぶち上げる。戦争をなくすことは全人類共通の願いだ。しかしそれができないことは歴史が証明してきた。そうである以上、絶対平和への唯一の道は、最高の戦術と最先端の兵器で最終戦争を行い、誰が世界を統治するのか決着をつけるしかない、というのが石原の世界観だった。 人類最後の決勝戦は東洋の王道と西洋の覇道のいずれかが世界統一指導原理たるべきかを決するものであり、それを経て、日本かアメリカの下で世の中は平和になるという。今聞けは荒唐無稽かつ迷惑きわまりない話だ。 しかし石原の最終決戦は、実際に起こった太平洋戦争ではなく、都市を一撃で破壊するような強力兵器が開発される1970年ごろを想定していた。空軍による徹底した殲滅戦争は、山川草木まで徹底して破壊されるすさまじいものになり、それを耐え、乗り越えれば、人類はもうとても戦争をすることができない、という境地に達し、ほんとうの平和がやってくると石原は考えた。もし太平洋戦争が起こらず、1970年に石原のいう最終戦争が起こっていれば、それはそれで、最悪だった。 石原は時期尚早として日米開戦をしなかったかもしれない。 東条が石原だったら、歴史は大きく変わっていただろう。 
    歴史を重視する石原の戦略思考を一言で言えば、バックトゥザフューチャー、だ。石原は、7年戦争に勝利したフリードリヒ大王の持久戦争と、ナポレオンの決戦戦争を対比することによって戦略を考えた。 戦略というとすぐ未来予測となり、この3年で何が起こるか?とか2025年の産業構造は?とかいう話をする。しかしこれは邪道だ。所詮未来のことは誰にもわからない。歴史的な時間軸に基づいた戦略的な思考の重要性は企業経営でも変わらない。現在は必ず過去と繋がっている。過去と切り離された未来もない。

  • ここに書かれていることが、我々をして十分な考察をなされていないと感じさせるのは、当然のことであると思います。戦後教育を受けた我々と著者では、思考が離れすぎているのかもしれません。

    しかし、その姿勢はとても理解できます。この国を守るために軍事を語ること、もしくは人が活発に行われることが、今の日本に必要なことだと思います。

  • 2010/9/20購入

  • かぶれすぎてた頃に思わず…
    ほとんど読めてません。

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