- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122023963
作品紹介・あらすじ
阪神大震災は一瞬にして神戸周辺400万人の住民の生活を破壊した。この地震によって、いちやく現代人のキーワードの一つとなった「活断層」とは何なのか、どんな仕組みになっているのか、そしてどこにあるのか。本書は地震の張本人「活断層」の謎を、日本とその周辺の活断層分布図を始めとする豊富な図と写真を用いて、簡潔に説き明かしている。
感想・レビュー・書評
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(2013.03.28読了)(2002.07.01購入)
【3月のテーマ・[地震・津波を読む]その④】
【東日本大震災関連・その118】
阪神淡路大震災のあとに書かれた本です。
阪神淡路大震災は、活断層による直下型地震ということで、阪神淡路大震災のあと活断層が話題になり、どこに活断層が走っているのかということが調査されています。
福島第一原発事故のあとでは、日本各地の原発の施設が活断層の上に建てられていないか、施設の間を横切っていないかが調査されています。
数日前には、東京の立川断層が、動いた形跡が見つかったと思ったら、人工的な工事のあとだったという話もありました。
この本は、活断層について書かれたものなのですが、どうして生じるものなのか、読んでも理解できませんでした。読解力不足でしょう。
日本各地、カリフォルニア、中国、など、活断層の多いところが紹介されています。
【目次】
まえがき
Ⅰ 一九九五年兵庫県南部地震をめぐって
Ⅱ 断層のしくみ
Ⅲ 活断層のしくみ
Ⅳ 日本列島の活断層像
Ⅴ 活断層と地震予知
●新神戸駅(45頁)
ホームに三センチの段差ができ、約二センチずれただけですんだ。
建設時点の調査で、予定地に活断層が見つかった。地盤は花崗岩、粘土層、扇状地たい積物の三種類からなる。
●活断層とは(138頁)
地質時代の第四紀(最近の164万年間)の後期に反復活動していて、今後も動く可能性が高いと考えられる断層を活断層という。
活断層の「活」は、「活発な」とか、「行動的」、あるいは「機能(作用)している」の意のactiveの訳。断層はfaultである。
●噴火(222頁)
恒石幸正氏(東大地震研)によると、1989年の伊豆沖の海底噴火も、じつは開口性の横すべり断層を通路として起こったものだ、とユニークな解釈をされている。
●中国(330頁)
中国では華南と東北省の大部分をのぞくと、どこでも地震が起こっている。世界でも大陸奥深くまで地震活動の活発なところは、中国とアメリカ西部ぐらいしかない。
●満期の断層(347頁)
トレンチ調査のデータと、最近の地震(最新活動時期)とから見ると、すでに満期に来ている、つまりいつ動いてもおかしくない断層としては、中央構造線や伊那谷および伊豆をとりまくプレート境界と見ていいようだ。
☆関連図書(既読)
「警告!東京大地震」竹内均著、PHP研究所、1995.04.10
「津波災害-減災社会を築く-」河田惠昭著、岩波新書、2010.12.17
「地震の科学」竹内均著、NHKブックス、1973.04.25
(2013年3月30日・記)
(「BOOK」データベースより)
阪神大震災は一瞬にして神戸周辺400万人の住民の生活を破壊した。この地震によって、いちやく現代人のキーワードの一つとなった「活断層」とは何なのか、どんな仕組みになっているのか、そしてどこにあるのか。本書は地震の張本人「活断層」の謎を、日本とその周辺の活断層分布図を始めとする豊富な図と写真を用いて、簡潔に説き明かしている。詳細をみるコメント0件をすべて表示