窯変 源氏物語〈5〉 蓬生 関屋 絵合 松風 薄雲 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社
3.93
  • (10)
  • (6)
  • (12)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 89
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122025219

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 橋本治 窯変 源氏物語 5/14 蓬生〜薄雲

    蓬生=家が落ちぶれ、源氏に忘れられた姫 末摘花の物語
    *人は時として 不幸を必要とする〜未だ開かれない扉を刺激してくれる、他人の不幸を。
    *人は現在によって生きるのではない。由緒という名の過去によって生きる

    それにしても ひどい言われよう。末摘花のモデルは 誰なのか興味がある

    絵合
    *摂政太政大臣(左大臣)と内大臣の源氏が 貴族社会を牛耳っている→太政大臣の孫 弘徽殿の女御 が冷泉帝と結婚
    *六条御息所の源氏への遺言「娘(斎宮の女御)を後見してほしい、手を出すな」→源氏は息子(冷泉帝)と斎宮の女御を結婚させた

    浮雲
    *摂政太政大臣(左大臣)と藤壺の女御の死〜浮雲が別れを囁くように渡っていった
    *藤壺の女御の後世を救う修行が現世を蝕む
    *冷泉帝が 藤壺の女御と源氏の子であることを知る〜源氏は罪か、罪の子 冷泉帝は罪か

    仏教の因果応報の世界観

著者プロフィール

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを越えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調平家物語』(毎日出版文化賞)、『窯変源氏物語』、『巡礼』、『リア家の人々』、『BAcBAHその他』『あなたの苦手な彼女について』『人はなぜ「美しい」がわかるのか』『ちゃんと話すための敬語の本』他多数。

「2019年 『思いつきで世界は進む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

橋本治の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×