- Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122027084
感想・レビュー・書評
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中学時代に読んだ「エデン2185」シリーズを再読したいと思い購入。まずは「E=mc²」、人気作「私を月まで連れてって!」シリーズの一作で、エデンシリーズの前日譚。「私を…」も一応読んではいたが、エデンシリーズの主役のシド・ヨーハンが出ていたなんて全く気付かなかった!今回、改めて読めてよかった。惑星エデンを目指し、100年かけて航行する巨大宇宙船。パイロットとして乗船するシドの、地球を離れる寂しさが伝わってきた。
そして「エデン2185」シリーズの5作。いやぁ、素晴らしかった!!100年の航海船に乗った多くの世帯、普通の生活と殆ど変わらない日々が送られるとはいえまやかしの平和に飽きている人々。船外/船内で勃発する事件、その度に人の心の醜さを感じさせる。SFとはいえ、今の時代に読んでも遜色ない。スケールの大きいドラマはさすが竹宮さん!
「ハートあげます」「ヒップに乾杯!」セリフの少ないマンガ、無声映画のようで新鮮。私がこれまで読んだ竹宮作品で一番古いものかな。
竹宮SF、改めて好きだなと思えた。舞台が近未来だからこそ、登場人物達の人間臭さが際立って描かれる。このSF短編集③、どうしてタイトルが「エデン2185」ではなくシリーズ2作目の「殺意の底」なのかなと思ったら、これが竹宮さんが最も好きな作品だからなのね。読み終えて納得です。 -
※再購入&再読
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え?ここまでしかないの⁈うーん、面白いだけに残念。エデンに着くところまで見たかったな。ダンとニナの出てくる話は既読でしたが、懐かしくて読んでしまいました。
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「E=MC2」「エデン2185」「殺意の底」「エデンの国境」「ふる星のごとくに」「宇宙に永遠」「雪国」「ハートあげます」「ヒップに乾杯!」
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「私を月まで連れてって!」に登場するシド・ヨーハンのその後が描かれた作品を収録。ファンならば是非。
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「わたしを月へつれてって!」を知っているといいと思います
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殺意の底
最近は『紅にほふ』を繰り返し読んでいます。満洲の芸者だったケーコタンの祖母と血のつながりのない二人の伯母、そして母の昭和史をたどるファミリーヒストリーです。
そして「紅にほ...
そして「紅にほふ」、私も大のお気に入りです!満州のことや芸妓の人生についても、若い頃この作品から学びました。今は実家にありますが、私も再読したいなぁ~。