羅臼―知床の人びと (中公文庫 か 50-3)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122030718

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  • 思い入れたっぷりのモノローグではじまり、人は夢を見ずには生きられないのか、という語りでしめくくられる、羅臼をめぐる人々の物語。流氷に執心して、岬の突端まで船を出して追ったり、トド漁を追って、流氷の上を歩いたり、友人が拿捕されたと聞いて駆けつけ、無事を祝し、秘境の温泉にもぐりこめばヒグマが”尻スキー”しているのとでくわして奔走したり。羅臼の自然の厳しさと豊かさ、そこに生きる人々のたくましさをかいま見せてくれる。なかなか外の人には心開かなさそうな人々と、著者がどうやって仲良くなっていったかは興味あるところだが、そこはあまり語られず。

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