ダンディズム: 栄光と悲惨 (中公文庫 い 87-1)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122033719

感想・レビュー・書評

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  • 本書を読む前のダンディに対するイメージは日本的な『粋』に近いと考えていた。
    近い部分もあり、正反対の部分もあった。
    歴史や環境や文化によって、こうも考え方が異なるのかと興味深くまた発見の多い読書体験だった。
    一つのことを徹底して極めようとすることに意味があるかないかは置いておいて、その姿を見て感動する人がいるとしたら、極めることは何でも良いのかもしれない。

  • 2009/12/19購入

  • 前田日明がプッシュした本。

  • どこかの本の中に出てきて、面白そうだったので読んでみた。

    おしゃれの本だと思っていたわけではないが、
    イギリスの流行を牛耳ったジョージ・ブランネルの伝記を期待していたようで、
    思いのほか思想的というか、難しい話だった。
    後ろに行けば行くほど、ついていけなかった。

    とりあえず、彼の出現によって、
    それまで女性の服装と同様に色彩と飾りを誇っていた男子服が、
    黒色と無飾りに統一され今日に至っていることはわかった。

  • 今東光、柴田錬三郎がこの本に触れていた。
    ダンディズムにとても興味があるので読みたい。

  • 「サバト館」廃業のうわさについて―三月記(仮題)
    http://3gatsu.seesaa.net/

    中央公論新社のPR
    「かのバイロン卿がナポレオン以上に崇めた伊達者ブランメル。彼の生きざまやスタイルから〝ダンディ〟の神髄に迫る。著者の遺稿を含む「完全版」で。」

  • 常々口にして居る、私の中の四天王。

    白洲次郎、朝永振一郎、バートランド・ラッセル、伊藤光

    しかし、叔父に欲しいと思って居るのは、
    間違いなくボー・ブランメル。その名はダンディの代名詞である、イギリスの伊達男である。

    彼のことは、とある推理小説で知った。
    主人公のモデルとなったダンディは、魅力的で、
    当時の男たちだけでなく、現代でさえ、
    いや現代だからこそ余計に光って見えるのだろう。

  • 「ダンディ」そのものとして生きたジョージ・ブランメルという伊達男の生涯を見つめ、「ダンディ」の真髄に迫るという旨の本なのだが、そのブランメルという男がかなりイイ。バイロン卿に「ナポレオンになるよりもこの男になりたい」と言わしめ、街の仕立屋は自分とこの看板に“皇帝御用達”より“ブランメル御用達”と書きたがる。圧倒的な存在感。
    クールでナルシストで、なんだこの男は!と読んでも面白いし、それ以上でもそれ以下でもない、純度百パーセントの“ダンディ”として生き、勿論文学作品など何一つ残さなかった彼がなぜ文学的問題として浮上してくるのかも紐解かれているので、そこも面白い。「ボオドレエルはダンディだが、真のダンディではない」という言葉の意味が分かる。

     しかし、それよりこの生田耕作という男もかなり気になる。「戦闘的客論としての姿勢を保ち続ける」「大学とも決別、自ら出版社を設立して孤高の立場を貫く」カバーより。

  • 2011/12/9 関連図書

  • 中身よし、
    表紙よし。

    金子國義の表紙は、飾っておくだけでも「買い」だと思います☆

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著者プロフィール

生田耕作…1924–1994。京都生まれ。京都大学文学部仏文科卒。仏文学者。著書に『黒い文学館』『ダンディズム』(中公文庫)、訳書にバタイユ『眼球譚』(河出文庫)、セリーヌ『夜の果てへの旅』(中公文庫)など多数。

「2022年 『世界の果てまで連れてって!…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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