- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122035720
感想・レビュー・書評
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筆者はアメリカ人の日本文学研究者。『日本文学史』という古代から現代まで7巻あまりの大著があり、私が高校で日本文学史をおしえるなんてことになっちゃったときに、大いに参考にさせてもらいました。だから、アメリカ人とはいえ、日本語・日本文化に対する造けいの深さは舌を巻くものです。はあ、この本を大学時代に読んでいたら、もっと日本語に興味を持って、もっとちゃんと勉強したかもなあ…。
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徒然な所感、三島由紀夫や阿部公房、司馬遼太郎などとの交流、トルファン・敦煌旅行記など、魅力ある内容のエッセイ集。翻訳者の手を借りず、氏が自ら日本語で執筆したのだそう。優しく温かみのある筆致。
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外国人である著者が日本語で書いた日本語や日本に関してのエッセイ。
司馬遼太郎や中村紘子といった各界の著名人とのエピソードから方言についてまで様々なテーマを扱っていて面白いです。
特に印象に残ったのが三島由紀夫のこと。
弁当は食べるものじゃなくて使うものらしい。
あと。
昔、起承転結の勉強のために天声人語を読めと言われた記憶がありますが。
このエッセイもかなりわかりやすく起承転結になっています。
さすが文学者。
…ただ、内容は天声人語より難しいけど(笑) -
ドナルドキーン氏の著書、2冊目。
作者にとって学問=人生であり、逃亡するためにしたことも「目的地のないものではなかった」と述べており、人生の妙を感じた。久々に何歳だから云々を忘れ、個人の人生の意味を考えるきっかけになった。 -
たしか、この人は戦争に行った時に日本人の遺品の中の日記を解読する役目を担っていて、そこに書かれた日本人の人間らしい感情に強く惹かれて終戦後日本に渡ってきて、日本語や日本人、日本の研究をするようになったと記憶している。本の中では日本の言葉、歴史、風土に研究者としての知識の広さを遺憾なく発揮している。この人の日本語は綺麗だ。
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ドナルド・キーンさんの著書を読むと、日本語をもっと知りたい、大切にしたい、綺麗な言葉だなあと思えるので、好き。
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ドナルド・キーンさんの著書をはじめて読んだ。
日本に魅せられて、日本人になってしまわれた
文学者ということで、キーンさんにとても興味が
湧いたので。確かに日本や日本語についての考察
が欧米的という気がしない。キーンさんの言葉に
日本情緒を感じる。 -
日本語が上手下手のレベルではありません。(外国出身だからという意味ではなく、文章を書く職業の方として、です)書かれている日本語全て美しいです。敦煌の旅行記での「敬虔な道士」への「許しがたい」という言葉はキーン氏のユーモア、鑑賞能力を教えてくれる一文ですが、この本の文章は全てその一文に多くのものが含まれています。
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米国人であるキーン氏が日本語で書いたエッセイ集。キーン氏の博学多識には驚嘆するばかり。