三河物語―マンガ日本の古典 (23) 中公文庫 (中公文庫 S 14-23)
- 中央公論新社 (2001年2月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122037915
感想・レビュー・書評
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図書館で見かけた「三河物語」(マンガ日本の古典23 中公出版)の作者が安彦先生だったので読んでみたらまあ面白い。
三河地方の全小中学校と公共施設に置いておくべきでしょう。日本史に興味を抱くきっかけになって欲しい。
決して派手な物語では無いかもしれないが、所謂「侍の矜持」の一つが見事に描かれている。
家康を相手に一歩も退かぬ場面、その後真意を明かす場面は切なさもある名調子だ。
特に戦国後期、江戸前期が好きなわけではない私でも引き込まれた。「漫画」がうまい(物凄く)としか私は表現できないが。
狂言回しは木下藤吉郎と同じ草履とりの「太助」。彼から見た家康直参の御旗本、大久保彦左衛門忠敬、「三河物語」の漫画化である。(三河物語そのものではない…)
安彦先生の著作は「ジャンヌ」「アレクサンドロス」も面白かった。
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た ①20240227
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三河物語が、旗本であった大久保彦左衛門忠教の著した家訓の書であり、譜代家臣が冷遇されていることを不満とすることを端々に記載していることを知った。
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『どうする家康』に触発されて読んでみました。大久保忠世(色男殿)の弟・忠教が『三河物語』の作者でした。
大阪冬の陣・夏の陣〜家康がなくなるまでくらいの時代の流れが掴めました。 -
漫画だと読みやすい。あまり知らなかった大久保家を知ることができた。
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全1巻
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読みやすい、当時のこともよくわかる
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マンガ日本の古典シリーズのおかげで、普通ならなかなか読む気にならないような古典であるはずの三河物語も、あっという間に読むことができた。譜代の侍の頑固じじいの生き様、とてもおもしろかった。
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大久保忠教(彦左衛門)によって書かれた、徳川氏と大久保氏の歴史と功績を交えて武士の生き方を子孫に残した家訓書である。-wikiより引用-
大久保彦左衛門と一心太助の関わり(太助は「三河物語」に登場しない人物、モデルはいるらしいが大幅に生涯を作られている?)を軸に、原著を脚色して描かれている。日本史に疎いのでキツかったが、よくぞここまで読みやすく面白くしてくれたと思う。
家康公に仕えた強情な忠臣の、言うなれば愚痴の多い本。武士は汚い騙し合いや嘘に塗れ、出世欲を忠義とかいう言葉に置き換えて、つくづく面倒で嫌な世界だ…と思ってしまった。彦左衛門は強情すぎて大変だったんだな。 -
おもしろかった。裏切りとか策略とか。歴史はそういったことが多くて恐ろしい。