はじめての仏教: その成立と発展 (中公文庫 B 2-1 BIBLIO)
- 中央公論新社 (2001年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122038660
感想・レビュー・書評
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著者独自の見解・解説・分類が多いのが少し気になるが、仏教の流れや思想の概要を掴む入門書として良いと思う
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仏教の考え方から、自分の生き方のヒントを得るため、読みました。
沢山メモを取りながら読んでいたのですが、
特にどんどんと宗派や考え方が広まってきてからは、理解するのを諦め読み流しました。
他にも色んな本を読んで、理解できるようになりたいな -
先に読んだ岩波ジュニア新書の『仏教入門』も仏教の概略を分かりやすく解説してくれましたが、こちらの方が素人にはより納得しやすいものになっているように思います。
というのは、ジュニア新書の『仏教入門』は本当に歴史的な変遷をたどっている感じ。その分思想的には中立的で、あまり深くは突っ込まない印象(まあジュニア新書だし)。
一方本書は思想的な部分まで著者の解説が入って分かりやすい。とくに比喩が卓抜で納得しやすいです。
ただ逆に言えば著者の解釈が多分に含まれるので、気に入らない人は気に入らないかもしれません。ただ本当に初めて仏教についての学ぼうとする一歩目としては最適な本ではないでしょうか。 -
入門書として最適。
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たとえが秀逸で非常にわかりやすい。
作者の意図で省略されている部分や独自の解釈が激しいように感じる部分も多いが、これぐらい極端にされた方が覚えやすいので問題無い。
「わたしはそう思う。」という予防線もあるので、ひとりの研究家の一意見として読む分には読みやすさ・覚えやすさには敵わない内容でとても楽しく読めた。 -
驚くほどに、極めて分かりやすい本です。
ひろさちや氏個人の見方であるということは念頭に置いたほうがいいのでしょうが(多分他の人の本も見たほうがいいのでしょう)、ひろさちやさんという人は、本当に頭がいいのですね。難解な(はずの)事柄を分かりやすく説明されてます。特に図の表現は絶妙です(書こうと思ってもなかなか書けません)。
なお、ひろさちや氏による仏教観は、一言で表すならば、
「こだわるな」
に集約されます。
・一つの見方に囚われるな
・常識に囚われるな
⇒主体性を確立しなさい
それこそが(ひろさちや氏の言う)仏教なのですよ、、、と、理解してます。
もちろん、ひろさちや氏という個人だけの主張かもしれませんが、それを容認する寛容さが仏教にある、とも言っているように思います。 -
仏教の興りからその後の分派、経緯を概説。仏教の歴史のダイジェスト。ただ、出自が明確でないところは、著者の推測としてストーリーが展開されている点はいただけない。また、こういう歴史を知りたいと思っていたわけではなく、期待はずれ。
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如来とは何か? 菩薩とは何か? 極楽浄土とは? 実はよく知らなかった仏教の意味をていねいに解説してくれる、すばらしい本。
仏教に対する理解も深まるし、仏像を見るときにも助けになる。
日本仏教の展開についてやや駆け足に感じるが、紙数の都合もありこれは仕方がないと思う。著者の他の本も読んでみたい。 -
仏教について全然知らなかったので読んでみました。最高。非常にたとえ話も多く、非常に分かりやすかった。「空」とは?「菩薩」とは?ということについても、筆者の言葉で説明してくれています(本当の意味とは違うかもしれないけど)。第1章から驚かされた本はあまりないです。お寺とか仏像とか観光で見てたけど、いやーほんとに自分はなんにも知らなかったんだなぁと思わされた一冊。こういう知識を持った上で、お寺と仏像をもう一度見に行ってみたくなりました。日本人が大きな影響を受けている仏教に関する、初心者向けのこの本は読んどくべきかと。
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仏教世界を理解する入門書として使えそうな本である。内容の密な部分もあるが、じっくり読む事で理解を深めることは十分に可能である。仏教用語にはルビが振られ、読みやすさもある。