がん患者学 (2) (中公文庫 や 47-2)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122043503

感想・レビュー・書評

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  • 前半部分は、著者とがんの専門家(主に医師)との対話形式で進む。

    著者からは、現代医療への憎しみが感じられる。
    とりわけ、抗がん剤については、かなりの拒否反応を示しているようで、玄米菜食や免疫療法などの代替医療を主に信頼している様子。

    後半部分は、著者の母が卵巣がんで亡くなったこと、そして、著者自身が、母と同じ歳に同じ卵巣がんに罹ったことの体験談が書かれていた。
    著者の現代医療への不信は、全てこの体験に基づいていると理解した。

    昔のこととは言え、医者や看護師の患者に対する態度は、こんなにも横柄だったのかと驚く。
    治療方法は、この時代と今はそんなに変わらないかもしれないが、医療を取り巻く環境(ICやセカンドオピニオンなど)は、驚くほど変わった。

    今の時代にがんに罹った人は、昔に比べたらまだましなのかもしれない。

    著者は結局、手術、抗がん剤と、1年間の闘病生活を経て、玄米菜食の仙人の様な生活を2年間送って再発する。恐らく続編は、再発後の話。

  • 配架場所は、闘病記文庫 請求記号 494.5//総記

  • 4122043506 456p 2004・4・25 初版

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