デルフィニア戦記 第四部 伝説の終焉2 (中公文庫 か 68-14 デルフィニア戦記 第 4部)
- 中央公論新社 (2005年3月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122045026
感想・レビュー・書評
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ラストに向けて、話が動き出している感じの14巻。♯リィ負傷
♯スケニア始動詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ダンガとの国境紛争ででかけたリィ、ふとした好きにレティシアの兇弾に倒れるのだが、ファロット一族との戦いがドラゴンボールっぽいというか、普通の人間相手では話が成立しないんだろうなとか思ったり。
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リィの正体というか、元いた世界の話が出てくるといつも抽象的でよくわからないなと思っていたけど、今回はウォル目線だったから何となくわかった。思ってたよりもファンタジーな世界だった。
シェラがよく頑張ってた!きれいに、強くなったよね。
本当にウォルのおおらかさというか懐の深さというか豪胆さには驚くばかり。このまま最後まで突っ走ってほしい。 -
伝説の終焉2
190502読了。
今年40冊目、今月2冊目。
#読了
#茅田砂胡
#デル戦
#伝説の終焉2
他国の不穏なつながりと動き、リィの弱点発覚、刺客達の奇策。
リィが倒れるなんて。
紡がれる物語の残りは僅かだが、ウォルに、そしてリィに単なる愛着以上の、実在のような存在感を感じる。
そして、リィの相棒と言われるその人に、少なからぬ嫉妬をする。
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伝説の終焉〈1〉にて。
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前半は、前巻から引き続き二組の男女の恋の進展模様。
ナシアスの方はめでたしめでたしでゴールインできたけどイヴンの方は難しいなあ。
ひとまず棚上げになってしまった。
もちろん最後にはうまくいくんだろうけど、どう決着付けるのかな?
後半は、結構久しぶりに合戦の始まり。
リィの活躍やいかにと思っていたら、なんと初めてのリィの負傷。
でも、それからがすごかった。
リィを守るものの凄まじさ。
その後のリィとウォルのやり取りのなんとも言えない微笑ましさ。
いや、知らずに頬が緩んでしまうよ(笑)
そうか、二人の関係は猛獣と猛獣使いだったんだ。
実によく似合ってる(笑)
じゃれ合う姿がとてもいいなあ。
そしてそんなリィを守ろうとするシェラの決意。
個人的ハイライトは傷つき動けないリィにシェラが告げる場面。
『あなたは負傷して動けない。だから、あなたの代わりにわたしが行きます。今だけ、わたしをあなたの手足にしてくれませんか?』
そんなシェラに口付けて見つめるリィ。
行ってこい、と告げられたように思うシェラ。
なんだか胸が熱くなってしまった。
シャラは月だという。
月とはなんだろうと思っていた。
その伝説の一端も語られるのだけど、でもたぶん、月とは太陽によって光り輝くものなのだ。
太陽の光が強くなればなるほど、月の光も増すのだ。
シェラはそんな月になれたのかな。
いよいよ冬も終わる。
次巻、大いなる合戦の始まりだろうか。 -
リィが別次元の者であることを強く意識させられた。
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再読。レティシアの毒矢に倒れたリィ…。この時の、何があっても命をかけて守ってくれる、助けてくれる“無二の味方”を失うかもしれないという切羽詰まったウォルの心情を痛い程感じて涙が出た。デルフィニア戦記は、このお互いに無二の味方と自信を持って信じ合うウォルとリィの物語だと思う。だから愛妾だとか側室だとか、他の人の恋愛話などはどうでもいい。男とか女とかに関係なく、命をかけても相手を守るというウォルとリィの信じ合う心、それが自分が心底欲しいものだったのだと、リィが倒れたこの巻で気付いた。例え自分にはそれが手に入らなくても、あるいはもう失ってしまったからか、お互いを信じ合うウォルとリィをずっと見ていたい。