- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122046511
感想・レビュー・書評
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鳴沢了シリーズ5作目。シリーズが進むに連れて安定感を増してきた印象。今回は特に時間や捜査権限の制約、限定された登場人物の中で、よくここまで納得感の高い刑事小説に仕立て上げたなと感心した。本作を読む事で、本シリーズは鳴沢了という一人の男の成長の物語なんだという事も強く実感出来た。
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お久しぶりです鳴沢さん。五作目。やっと鳴沢さんとお父さんの距離が近づいた。きっとどちらかがもう少し早く素直になってて、どちらかがもう少し相手のことを考えていれば、お父さんが亡くなる前に、分かり合えてたのかも知れないなあ。でもこういう親子関係が、鳴沢さんらしいと思う。お父さんが亡くなってから、そのお父さんのことを知るっていう感じ。いつかお父さんから見た鳴沢了っていうのも読んでみたいなあ。二人とも、本当に不器用で素直になれないところは、そっくりなんだな。あと鳴沢さんのために車を残しておくってところ、すごい好き。海君が登場したのは嬉しかったなあ。前より刑事らしくなってたし、鳴沢さんのこと慕ってるし。なんかこの関係いいなあと思った。緑川さんもいいね。鳴沢さん大好きなわたしとしては、これを機に優美と別れちゃえばいいのになあ…と密かに思っているわけです。うん。まあそこは今後の展開に期待するとして、やっぱり今回も鳴沢さんはクールでストイックでかっこいい。だんだん少しずつあったかさが増していくね。
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鳴沢了シリーズ第5弾。
前作で父親がなくなり、葬儀のために故郷・新潟で起こった1週間の物語。
本格的な刑事・鳴沢了を求めるとしたら、ちょっと物足りない感じ。
このシリーズも中盤の折り返し。 -
時効になった事件の謎を解く。前半はなかなか進まなかったが、後半は一気に読了。ただ、結論は比較的早くに想像できた。
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一気に読む。
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刑事 鳴沢了シリーズ 第5作目
父の葬儀のために帰郷した鳴沢刑事は、父が唯一解決できず時効になった殺人事件の遺族から事件を解決して欲しいと頼まれる。
他県で捜査権もない鳴沢が父への挑戦か、自分の刑事魂に逆らえないのか、短い期間で事件関係者に情報を聞き出していくと、意外な犯人像が浮かび上がってくる。
父も同じ考えをしていたが、犯人の意外性から突き詰められなかった無念さを、父嫌いの鳴沢が解決し、同時に父の人間性にも気付いていく。
このシリーズでは鳴沢刑事が父に寄せる思いの懐柔が見て取れ、また一つ成長がうかがえる。
ただ、いろいろ伏線があるわりには、殺しの動機、背景がやや弱いかなと感じましたが、充分次回作を期待してしまう出来上がりでした -
話があるんですー父の葬儀の翌日、一人の若者が訪ねてきた。新潟県警鬼の一課長と呼ばれた父にとって唯一の未解決案件を再捜査しろというのだ。奇しくも時効は葬儀の当日であった。遺品の備忘録に綴られる捜査への飽くなき執念、不審な元同僚、犯人と名指しされた男、そして謎の記号ー父が遺した事件を追って雪の新潟を鳴沢、疾る。
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シリーズ5冊目。前回で、やっと鳴沢との雪解けを思わせた父が亡くなり、葬式の為、新潟へ帰省したことから話は始まる。父の唯一、迷宮入りとなった事件に巻き込まれた鳴沢。途中でなんとなく犯人が分かるが、今作はなんといっても、鳴沢が事件を追うにあたり、これまでの父との関係で新たな発見をするところがとても印象的でした。成長して頼もしくなった海くんの再登場も嬉しいです。さて、鳴沢がラストで思いついた計画とは?