パリ・旅の雑学ノ-ト: カフェ/舗道/メトロ (中公文庫 た 33-21)
- 中央公論新社 (2009年4月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122051447
感想・レビュー・書評
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本書をフトコロに、私はパリを訪れた。
一昔前の記述ゆえもちろん齟齬はあれど、薄汚く、かつ貴い街の姿は変わらない。
フランス語ガイドブックとあわせてカフェの卓上に置き、近傍の紳士から流れくる紫煙に香りづけされたピザを齧った憶え。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1983年発行。当時パリへ行く人の多くが旅行かばんにしのばせて行ったこの本。サンジェルマンデプレのカフェや、リュクサンブール公園でこの本を読む日本人観光客を、何度も目撃したことがあります。
いまでは文化人になった玉村豊男氏が、まだパリで現地ガイドをしていた時代の記録です。パリといえばファッションの都、グルメ都市というイメージしかなかった時代に、メトロで物乞いを断るにはどうしたらいいか、とか、パリの石畳はなぜ中央が低いのか、とか、カフェで支払いが済んだ客をギャルソン(当時はムッシュではなくギャルソンと呼びました)がどうやって見分けるか、等々。観光地へ出向かなくても、この本1冊あればパリが満喫できた、という名著です。
1冊目はカフェ、舗道、メトロがテーマに。続編「パリ 旅の雑学ノート 2冊目」ではレストラン、ホテル、ショッピングを扱っています。絶版ながら中古が比較的容易に入手できるので、フランスを訪れるならぜひ持っていってほしい。 -
OPACへのリンク:https://op.lib.kobe-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2002330891【推薦コメント:パリに行く前に。もしくはパリ気分を味わいたいときに。】
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すっごく詳しい。だが、すっごく古い(苦笑)
でも実はパリってあまり変わっていないかも。とは言っても30年も前の話。日本だって意識も状況もえらく変わっているんだし、一種の歴史書だね。 -
時代は変わってしまったと思うけれど、パリの雰囲気は十分伝わってきた。
私が知りたかったのはガイドブックの名跡解説ではなくて、こういうのだったんだよなぁと思う。 -
実際にこの本を読んでから初めてパリに行った感想として、現在の風景とは変わってしまったところもあるものの、カフェや交通の仕組みや雑学をこの本で知っていたおかげでよい旅ができたと思う。飛行機の中でもすぐ読める分量なので、旅にお勧めの一冊。
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パリに行く時は、下手なガイドブックより、この本持って行った方が多分楽しいです。
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旅のしおりに。
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現在の町並みとは違えど、密着形なパリの雰囲気が伝わってくる本