金雀枝荘の殺人 (中公文庫 い 74-20)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122058477

作品紹介・あらすじ

完全に封印され「密室」状況となった館で起こった一族六人殺しの真犯人は、いったい誰だったのか。事件から一年後、真相を探るべく館にやってきた兄弟たちは推理合戦を繰り広げる。そして、また悲劇の幕が開いた…。恐怖と幻想に満ちた本格ミステリー。巻末に全著作リストを付す。

感想・レビュー・書評

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  • 呪われた館、無理心中、グリム童話「狼と7ひきの子やぎ」に見立てた殺人、密室から消えた犯人、屋敷の見取り図、系図と登場人物があるのもいい。本格好きにはたまらない、恐怖と幻想と興奮の本格ミステリー。

    完璧に封印された館で発見された不条理極まる6人の死から1年近くが経ち、警察も見放した謎を解明するために新たな6人の男女が「呪われた館」を訪れる。そこでまた惨劇は繰り返され…。これは本当に館のエリザベートの呪いなのか。エリザベートの2枚の絵の真実がわかった時、切なさがこみ上げる。
    「ちょっとした工夫で抜け穴になってしまう『穴』」には、やっぱりと思ったけど、息つく暇なく起こる事件や過去の話にとてもひきつけられた。

    本格っていいなぁと改めて思った作品。2016年はもっともっと本格を読んでいきたい。

    • あいさん
      杜のうさこさんへ♪

      こんばんは(^-^)/

      コメントありがとう♪

      よかった!杜のうさこさんも本格好きなんだね。
      今邑彩...
      杜のうさこさんへ♪

      こんばんは(^-^)/

      コメントありがとう♪

      よかった!杜のうさこさんも本格好きなんだね。
      今邑彩さんを知ってるなんて本格通だよ〜
      私は1冊しか読んだ事なくて今回が本当に久しぶりなの。

      綾辻行人さんで読書にはまって、それから色んなジャンルも好きになったけど、やはり1番は本格ミステリーなんだ(*≧艸≦)

      また本格ミステリーの話にも付き合ってください。
      よろしくお願いします。
      2016/01/08
    • azu-azumyさん
      けいたんさ、おはようございます。

      私も本格ミステリー大好きです!!
      その昔は、横溝正史にどっぷりはまりまくりました(笑)
      思えば最...
      けいたんさ、おはようございます。

      私も本格ミステリー大好きです!!
      その昔は、横溝正史にどっぷりはまりまくりました(笑)
      思えば最近はライトミステリーを読むことが多いかも…

      今邑さんは「ルームメート」しか読んだことがないのですが、この本、読んでみたいです。
      今年はがっつり本格ミステリーも読んでみたいです。
      また、おススメがあれば教えてくださいね。

      今年もどうぞよろしくお願いします♪

      2016/01/10
    • あいさん
      azu-azumyさん、こんにちは(*^^*)♪

      いつもコメントありがとうございます♡
      azu-azumyさんも本格好きとは嬉しくて...
      azu-azumyさん、こんにちは(*^^*)♪

      いつもコメントありがとうございます♡
      azu-azumyさんも本格好きとは嬉しくてたまりません!
      横溝正史さんも読んでました。
      「獄門島」が特に心に残っています。
      懐かしいです。年がばれちゃいますね(笑)

      「ルームメイト」は映画を見ました。
      ホラーですね。怖かったです。
      今邑彩さんは「そして誰もいなくなる」を読みました。
      あの頃はアガサクリスティの「そして誰もいなくなった」にはまっていました(笑)

      今年は2016本格ミステリベスト10を買ったので1位から順番にゆっくり読んでいこうと思います。
      私の感想が少しでも参考になれば嬉しいです♪

      こちらこそ今年も本当によろしくお願いします☆
      2016/01/12
  • このクローズドサークル感!
    家の見取り図とか、登場人物一覧とか、童話になぞらえた連続殺人とか、凄く好みの雰囲気。

    今邑彩さんと作品は『そして誰も〜』もだけどわくわくする設定を書かれる。

    ただ展開はこざっぱりとしてて、オチもやや尻すぼみな感じだった。
    霊感少女の存在価値があまり感じられ無い…存在感もほぼない…
    類とか全然セリフなくて、もう少しひとりひとりキャラを立たせてほしかった。

  • 限定された人数設定、密室トリック、裏技なしの王道ストーリーがよかったです。
    最近は特殊なミステリーが多くて、なんだか腑に落ちなかったので、この素直さに好感を持ちました。
    序章が終章のキャッチコピー通り、最後まで読んで序章を読み直すと、間違いなく終章になっていて気持ちよかったです。

  • 少しずつ真相に近づいて、それでも犯人を名指しするわけでもなく
    嵐の館の中で疑心暗鬼に囚われ、突如動き出した狂気にパニックに陥る。
    その怒涛の展開とドンデンガエシにやられましたぁ~。
    ホラーチックで、幻想的で、緊張で縛るところと
    緩め具合が絶妙で、殺人の動機と執念が凄まじく
    そして哀れでした。
    最後にもう一度、冒頭の「序章という名の終章」を読むと
    泣けます。

  • 館モノ。外は台風。限られた人数での密室。ミステリーの要素がふんだんに詰め込んであってたまらない。家系図や、屋敷の見取り図からもう、この世界観に引きずりこまれる。惨劇が繰り返された洋式の古びた館。そこに必然性があって集まってきた者。招かざる客人。誰が?一体何のためにこんな事を?あの惨劇の意味は?グリム童話を練り込んだ意味は?と頭をフル回転させて読み進める。最終章に近づくにつれ、解き明かされる真実。最後に、ふと出だしの「序章という名の最終章」を読む。全てはここに集約されていたのか!見事だった。

  • まず雰囲気が良い。
    本格好きなら垂涎ものだろう。

    そしてなによりも密室のなかで起きたみたて殺人の構図が素晴らしい。
    みたて殺人の真意がわかったとき密室の謎も解かれる。
    惚れ惚れしちゃうわ私。

    亡くなってしまったのがとても惜しい。
    中央公論社に感謝しながらこれからもこの作家さんを読み続けて行こうと思う。

  • さらっと、だれることなく読めた。
    トリック自体は分かり易い?かも。

  • 今邑彩作品は初めてでしたが、とても面白かった。館、密室、推理合戦と胸踊る要素が詰め込まれた上に"序章が終章"の意味が明らかになった時の感動!既に作者は鬼籍に入られていますが、他の作品も読みたくなりました。

  • 古い洋館や、地元の有力者の一族、密室での連続殺人といった、王道ミステリーの要素が沢山出てて、面白かった。こういう世界観が好きです。
    その分、ミステリー好きなら展開が読めるところもあったかな。

  • 読む手が止まりませんでした。
    館の殺人、ちょっとオカルトな感じだったけど、そんなに気になることもなく。
    登場人物が多過ぎてちょっと混乱したけど何とか把握できたかな!
    序章が終章ということで、読了後にもう一度序章を振り返ってようやく読了でした!
    楽しかった!

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