ルーキー - 刑事の挑戦・一之瀬拓真 (中公文庫 と 25-32 刑事の挑戦・一之瀬拓真)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 847
感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122059160

作品紹介・あらすじ

一之瀬拓真、二十五歳、交番勤務から千代田署刑事課強行犯係に転属した新人刑事。管轄はビジネス街-このエリアは窃盗犯中心だと聞いたが、初日から殺人事件が起きる!被害者に恨みをもつ人物はなかったが、不審な入金が発覚し、捜査陣は色めきたつ。一之瀬は教育係の藤島の薫陶の下、第一歩を踏み出す。新シリーズ、始動!文庫書き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • 【刑事の挑戦・一之瀬拓真シリーズ第1作目】
    アナザーフェイス・追跡捜査係を読み、時々でてくる高城のシリーズも読むと面白く、結局読破してしまったので、もう一人よく出てくる一之瀬シリーズにも手をだしてみた。ラストラインの岩倉が追跡捜査係に出てきて好きにはなれなかったで一之瀬はどうかと心配だったが、追跡捜査係の西川・沖田が重要な証拠を預ける相手に相応しく私好みの人物だった。

    警察に入って4年目。
    交番勤務から千代田署刑事課強行犯に配属された新人刑事。千代田署内はビジネス街で住居している人物はゼロに近い。殺人事件は少ないはずだったが、着任したその日の夜の歓迎会中に殺人事件が起き、すぐに捜査が始まる。
    ベテラン刑事のイッセイさんのもとOJTとして、事情聴取や取り調べ等を実践で学んでいく。
    事件としては、IT系の会社の粉飾決算に関わることで、そこまで複雑ではなかったが、一之瀬は尾行されていることに気づいたり、カンで酒気帯び検査道具を持参したり、自殺する瞬間を見極めたり、と何かを感じることができている。
    今まで読んだ大友・西川・沖田・高城はベテラン刑事で、経験からのカンもあったが、一之瀬の何かを察するのも面白い。
    今後、一之瀬がどんな事件を解決して、西川・沖田の信頼を得るくらいの成長を見せるのか楽しみだ。

  • 刑事小説のベテラン作家さんが書く新米刑事の話。

    前回まで読んでいたシリーズとはまた別な感じがして良かったです。

    インターネット系の会社の総務主任の人が無惨な殺され方をされ、それを調査しているうちに色々なことがわかってきます。

  • 一之瀬シリーズ第1弾。発売は2年前。読みたいと思っていたけど、図書館になくて、なかなか読めなかった。奇遇にも、先日古野まほろの「新任巡査」を読み終えたばかりで、新人物が続いたが、描かれ方がまったく異なり、どちらの作品も作者の色が活かされていて、面白かった。有楽町で起こった殺人事件を先輩に導かれながら、ルーキー・一之瀬が解決していく。IT企業やブラック企業など、ちょっとだけ経済的な部分にも触れ、第1弾としては面白かった。

  • 一之瀬拓真、千代田署刑事課強行犯係に配属された新人刑事。新シリーズ。
    IT企業に勤める出世頭の総務課長が刺殺される。ベテランの藤島一成、通称イッセイさんとのコンビで刑事人生がスタートする。
    テンポ良い展開、なかなかに面白い。

  • お母さん・・・拓真が、きちんとデカになれるか心配で心配で眠れません。ちゃんと藤島さんの言う事を理解しているかしら?まさか、捜査会議で素っ頓狂な発言してないかしら?初めての殺人事件、ご遺体を前に倒れてないかしら?初めての聞き込みで大事な情報を口走ってないかしら?初めての取り調べで、感情に任せて突っ走ってないかしら?お母さん・・・心配でたまりません。ぼぉーっとしないで、シッカリ!先輩に着いて行かないとダメですよ。時々、偶然当たる勘が貴方の取り柄です。100点貰えるように頑張らなアカンよ。

  • 警察に入って三年目、刑事になったばかりの一ノ瀬!。赴任早々殺人事件が発生、捜査を通じてヤクザと渡り合ったり、容疑者と駆け引きしたり少しずつ成長していく姿が描かれてます
    堂場作品は、本筋のサスペンスの謎解きよりも人間の描き方に生活感があるのが面白くてつい読み進めてしまいます

  • なんだか海くんを思い出したな。成長していく登場人物。今回も楽しみだ。

    • hs19501112さん
      「海くんを思い出した」に、共感します♪

       堂場ファンなら、わりとみんながそう感じるかと思います。
      「海くんを思い出した」に、共感します♪

       堂場ファンなら、わりとみんながそう感じるかと思います。
      2016/03/17
  • ここから、立派な刑事になっていくのでしょうね。

  • 今までベテラン刑事ものシリーズを読むことが多かったので新人、一ノ瀬のこの作品はなんか刑事物の基礎みたいな感じ?!
    これからどうなっていくのかが楽しみだけど。
    とりあえずこの先も読んでみようと思う。
    堂場瞬一のシリーズ制覇したい

  • 堂場瞬一さんの作品を読み始めて4人目の主人公。今までの主人公は24時間365日刑事という感じだったから、新人刑事の仕事に対する甘さが見えたな.でも、これからどう成長していくかが楽しみ。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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