- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122061248
作品紹介・あらすじ
アパレルショップをリストラされた沙智は心機一転、ファッション誌の編集者を目指して出版社へ。しかし、配属されたのは販売促進部-通称"ハンソク"。しかも無名作家の小説を「ミリオンセラーにせよ」との特命まで課せられた。編集、書店をはじめ業界全体を巻き込んだ新人営業女子の活躍が始まる!
感想・レビュー・書評
-
お仕事小説
出版から書店まで描いたもの
店長がばかすぎてや、書店ガールの同列
書店員バイトで正社員なれないのが書かれていて、どの書店員ものの小説でも書かれてるから、そんなに多いのかと思う
いつも見かける書店員さんたちみんな凄いのかな詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
出版業界のお仕事がわかった。
全然知らないことばかりだったので大変さもわかり楽しかった。 -
出版社営業職にスポットを当てたお仕事小説。書店員や女性誌編集者が主役の物語は数あれど、あえて営業を扱ったものは少数派では。
特に、書店研修の模様に非常に丁寧すぎる程にページを割いており良いのかなってくらいリアル。「『○○賞受賞!』…だからなに?」(p157)の一文は生々しい。
いわゆる第二新卒の中途入社員が主人公。妙に社会人慣れしていて変に肝が据わっている部分など、ああこういう人確かにいるな…という印象。
良くも悪くも業界の深い部分を描き出しており、地味ながら良い作品だったと思う。
1刷
2021.5.5 -
新人にミリオン出せって命令するなんて、現実だったらよっぽど上層部がアホなのか、やけくそなのか?って感じだけどそこは小説。
うまくいきすぎ、という考え方もあるけど、後半へ進むにつれて勢いがでて面白かったです。 -
yk
本は好きだけれど本に関連するお仕事は大変そうだなぁと思った。 -
出版社の販促部の新入社員の奮闘ストーリー。
頭を使わず一気読みできるので、「気分爽快モノがサクっと読みたい!」という方におすすめ。
書店営業については全く知識がなかった為、営業経験者としては書店へのアプローチ方法が興味深かった。
主人公の言葉遣いなどが好きになれなかったが、主人公以外のキャラも立っており、物語に愛着が持てる。
本屋さんに行きたくなりました。 -
出版業界が抱える課題に対する問題提起がベースのお仕事小説ですが、書かれている業界事情は目新しいものではなかった。
また主人公 沙智の仕事や他人に対して徹底的に舐めた態度が不快で、最後まで応援する気になれなかった。
久しぶりに星2つの低評価です。 -
楽しいお仕事小説。
無知で、役に立たなかった主人公が、本を売ることの意味と向き合っていく。
なんだかんだ言いながら、めげずにたくましくがんばる姿は、元気をもらえる。
成長していく後半が面白かった。
出版社だけでなく、書店側もふくめ、出版業界の問題点を描く。
特に、研修先の書店でのトークは赤裸々で、笑った。
コミカルでテンポがよく、最後はじーんとくる。
『校閲ガール』に似た設定で、テーマは『書店ガール』に通じる。 -
アパレルショップをリストラされた沙智は、ファッション誌の編集者を目指して出版社へ。しかし、配属されたのは販売促進部。無名作家の小説を「ミリオンセラーにせよ」との特命まで課せられた。
作家、出版社、取次、書店という、本が読者に届くまでの全ての関係者が登場し、それぞれの言い分で損得が分かれる、書籍業界の課題を分かりやすく示した本著。
でも、それぞれの立場の人たちが、一つの本をミリオンセラーにするべく、一体となって売り出して行く様子は胸が熱くなる。
沙智の成長物語としても面白い。