房子という女 - SRO episode0 (中公文庫 と 26-36)
- 中央公論新社 (2016年2月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (337ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122062214
作品紹介・あらすじ
幼い頃から、誰よりも非情なことを平然とやってしまう近藤房子。小学校六年の時、唯一の理解者であった最愛の姉が自ら命を絶ってしまう。その理由を知った房子は、実の父に殺意の目を向けるのだった-。SROを翻弄し続けるあの最凶の殺人鬼が、驚愕の半生を語る。その過去はあまりにも衝撃的!大人気警察小説、待望のシリーズ最新刊。
感想・レビュー・書評
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最凶シリアルキラー近藤房子
彼女はいかにしてシリアルキラーのスイッチが入ったのか?
幼少期、少女期、そして近藤一郎との出会いなど、驚愕の半生が明らかに…
山根さんに語るスタイルの一人語りっていういうのがまたすごく房子らしくてよかった!
清々しいぐらいシリアルキラー!
佐古田さんの話はなんかもう「ほお~!!」
いや、たいがいね、女子は運命の出会いやら結婚って夢を見て浮かれちゃうんだけど、それが一切ない房子の思考やら冷静さは語弊を恐れずに言うなら…なんかもう突き抜けててカッコイイ感じに思えてしまうのは…私、ヤバイかしら…
そして近藤一郎~!!
「なんや~!!君が一番アカンやつやないかいっ!」(関西弁で言ってみました)
いやいや…二人とも同じ穴のムジナ…類友だわ…
ある意味、房子の運命の人だったのね…
いや~今回も、ものすごくおもしろく読み終わりました~
次の巻が楽しみすぎる~詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人気シリーズのエピソード0。
シリーズ本編は第6作まで出ているが、シリーズ全作に登場する最悪のシリアルキラー、近藤房子の恐るべき血にまみれた半生がインタビュー形式で描かれる。
東京拘置所に拘置され、医療部病院に入院した近藤房子をSROのメンバーがインタビューするという設定で、恐るべき内容が延々と綴られる。さらには近藤房子とともに最凶最悪のコンビを組むことになる近藤一郎の狂気も描かれ、ミステリーというよりもホラーに近い内容になっている。 -
過去の作品を読んでいれば感情移入できるし、シリアルキラーができあがっていく過程を楽しめる。ストーリー自体はあまり抑揚のない独白形式なのでスピンオフ作品として割り切って読むのが良い
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20190210 読了
覚書
近藤房子のおいたち
第一部 房子という女 第二部 近藤一郎
似合いの夫婦(←誉め言葉ではない)
SROシリーズここまで一気読み -
幼い頃から、誰よりも非情なことを平然とやってしまう近藤房子。小学校六年の時、唯一の理解者であった最愛の姉が自ら命を絶ってしまう。その理由を知った房子は、実の父に殺意の目を向けるのだったー。SROを翻弄し続けるあの最凶の殺人鬼が、驚愕の半生を語る。その過去はあまりにも衝撃的!
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前回。逮捕されて、
収容されている。
シリアルキラーの
近藤房子の過去半生。
すごい人だった!
自分を守る為に、殺る。
怖い怖い。
ドロドロ気持ち悪い表現がないので、
サラッと読めました。
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収監された最悪のシリアルキラー房子をSRO室長新九郎と副室長麗子が訪問、そこで明かされたのは衝撃的な房子の半生だった…。自分の都合と楽しみのために平然と殺人を犯し人間を切り刻む房子に、身近にいるかもしれないサイコパスに恐怖を感じる。(パートナーの一郎のほうが気持ち悪いけど)
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文庫本の帯にあった、『邪魔するヤツは、消してきた』の一文は、さすがシリアルキラー・近藤房子だと思う表現。生まれながらにして殺人者と言っていい程、残虐な殺害方法の数々。読む手が止まらなくて、一気読みした。
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基本的にシリーズを読んでいないと内容はわからないと思いますが、読んでる人は楽しめます。
楽しめるというか房子の怖さを再確認するというか。
とにかく実際にこういう人っているんだろうなぁと思うととても怖いです。 -
前作で坊屋が麗子越しに撃ちようやく捕まえた房子は拘置所内の病院に収容された。そこへ山根と芝原が話を聞きに行った話。すべて房子の独白形式で書かれている。
子供の頃から東京に出てくるまでの話だがやっぱり人を殺しまくってて、どのようにやったら捕まらないかというのを子供の頃から勉強しているのも面白かった。一郎との出会いもでてくるが一郎も狂ってたるとは思ってなかったので意外だったけどそれもまたよかった。 -
本編を読んでいないけれど、こちらを読んでしまった。深い読みはできなくても、さささっと読めました。シリアルキラーの独白。
最後の方で、同じようなタイプである近藤と出会ったところや、刑事を殺すシナリオ、うまいように流れすぎかなと。これも房子の運の強さを物語るものと言ってもいいけれど。本編は読むかなあ、気にはなるけれど。臆病な私としては、日本に犯罪どっぷりのサイコパスがどれほど隠れているのかなあと、怖い怖い。本書にもあった通り、捕まってない人々ね。 -
房子さん、、昔から悪だったのね。
というか、悪いことをしているって本当に意識がなくやっていて、自分にのって、嫌なものを消すにはどうしたらいいのかってことが中心のような気がした。
ここまで徹底して自分主義でいるってすごいかもしれない。
まだ、続きが出そうな予感。 -
面白くて一気に読んだ。やっぱり近藤房子は桁ハズレと言うか別格だわー。本編ではダンナは房子に引きずられて みたいなイメージだったけど これを読むとイメージ変わる。この妻にして このダンナありって感じ。似合いの夫婦。
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やっぱりすごいシリアルキラーっぷり。
あんなに精神が壊れているひとが野放しになってたらほんと怖い -
残虐な殺人を繰り返し、SROを翻弄し続けるシリアルキラー・近藤房子。その生い立ちとこれまでが、ついに明かされる。その過去は、あまりにも衝撃的!
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10月-07。3.0点。
再読。近藤房子の子供の頃から、大学生辺りの話。 -
殺人鬼の告白
よくある題材といえばそうなんだけど、最初は降りかかる火の粉を、それでも計画的に排除していくことから始まるという…さすが房子。
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Vのボディーファームの後にこれを読む必要あり
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何だかんだで読み続けてしまったSROシリーズ。
ある意味、主人公であるシリアルキラー・近藤房子の独白。
異常過ぎて小説として良いとか悪いとか評価できません。
シリアルキラーって理解できないものでしょうから、読んだ感想もこんなものなのかもしれません。
半ば義務で読んでいたので恐らく完結編と思われるこの作品まで読み終え、肩の荷が降りた感じ。
2015年13冊目。