- Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122063006
作品紹介・あらすじ
巨大なジャンプ台を軽々と踏み切り、飛んでいく一人の少女。沢北小学校の転校生として寂しい日々を送っていたさつきは、同じクラスの天才スキージャンパー・理子の姿に目を奪われる。「一緒にジャンプやらない?」その笑顔に導かれ、さつきの青空への挑戦が始まった!向かい風は大きく飛ぶためのチャンス。この言葉を支えに奮闘する少女達の、笑顔と友情と涙がつまった青春小説。
感想・レビュー・書評
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ちょっと出来過ぎかなと感じました。
自分が捻くれているのかな。
出来れば次が読みたいですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
よかったです。
誉田哲也・武士道シリーズのスキージャンプ版のような小説。
2人の少女の成長譚。
向かい風こそチャンスだと若さの悩みとジャンプを掛けてハッピーエンドに。
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ソチを目前に読んでみた。スキージャンプを見るのがますます楽しみになった。人間が生身で100メートルも飛ぶとか確かにすごいことだ。お母さんたちがいい味出してた。ドーケン先生も好き。
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札幌オリンピック、そして長野オリンピック、まだまだジャンプ競技が注目されたことはあったけど、アルペン競技に目が行くことの方が多かった。最近でも葛西選手や高梨選手の活躍があって、それでも、のめり込むほどの事はなかった。
この本を読んで変わった。
ジャンプ競技ってこういうことだったんだ、って、なんだか新鮮な気持ちで見つめることができる。一人一人の思いを想像しながら、まことに勝手なことではあるけれど、テレビ中継の中で一緒に飛ぶことができそう。
登場人物の一人一人に、ジャンプ競技に取り組んでいる選手の姿が見えそう。
あぁ、こうして強くなっていくんだな、と。実際の選手を思い浮かべ、心が大きく動いた。
テレビで観戦することしかできないけれど、「きっと大丈夫だよ」そう言ってあげたい。そんな気持ちです。
読み終えて、とても気持ちのよくなる小説。
一緒に飛べます。 -
スキージャンプという競技がよくわかる。競技者の喜びと苦悩が重層的に描かれ、読後感も心地よい。舞台は架空の町だが、土地勘のある者にはそれが下川町や名寄市であることはすぐわかるようになっている。気候や風景、生活感などのリアルな描写が嬉しい。
ドーケン先生のキャラが魅力的。スピンオフで「ドーケン先生の事件簿」とか書いていただけたら是非読みたい。
もちろん物語はフィクションであるが、ドーケン先生だけは実在のモデルがいる。作中にある「ドーケン先生が開発した小麦」についても、実際に『はるきらり』という品種が北海道で栽培されている。農業試験場について描かれた小説としても貴重である(と個人的に思っている)。 -
転校生として誰ともうまく馴染めずアウェーな日々を過ごしていた小学5年生のさつき。
ある日、美少女のクラスメイトの理子に誘われ、スキージャンプに出会う。
理子は、地元では有名な天才スキージャンパーだったのだ。
さつきもその魅力に取り憑かれ、スキージャンプにどんどんのめり込んでいく。
さつきと理子。2人の視点で交互に物語は進む。
ジャンプを純粋に楽しみ上達していくさつきの存在に焦る理子。
競技の描写はもちろん、少女たちの揺れる心象風景を描くのも上手いと感じた。
個人的に、ウィンタースポーツが好きなので、(見る専門だけど)スキージャンプをテーマに描いたというところに惹かれた。
平昌五輪では見事、高梨沙羅ちゃんが銅メダルを取得しましたね。
北京大会でも活躍が楽しみ。
乾ルカさんは初の作家さん。他の作品も読んでみたいな。
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スキージャンプの天才美少女・理子に誘われて競技を始めたさつきは、青空を飛ぶことにどんどん魅入られていく。青春スポーツ小説。〈解説〉小路幸也