零れた明日 - 刑事の挑戦・一之瀬拓真 (中公文庫 と 25-42 刑事の挑戦・一之瀬拓真)

著者 :
  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (477ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122065680

作品紹介・あらすじ

特捜本部、分裂!?警視庁捜査一課の一ノ瀬拓真は、直属の上司で異動してきたばかりの係長・大城に苦手意識を抱いている。隣の係が担当する事件の「尻拭い」を一ノ瀬らに命ずる大城。芸能事務所社員が殺害された事件で、被害者へのストーカー行為を疑われていた男が、任意での聴取後に逃亡したというのだが……。
業界の闇、錯綜する思惑、捜査方針を巡る特捜本部内の対立――。果たして、悲運な者たちの鎮魂はなるか?若手刑事たちの奮闘を描く、累計60万部突破の書き下ろし警察小説シリーズ。シリーズ好評既刊:『ルーキー』『見えざる貌』『誘爆』『特捜本部』『奪還の日』

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第6弾。
    捜査一課に配属されて3年。春から上司である係長が変わり、やりにくさを感じていた一之瀬。
    ある日、捜査一課の他の班が容疑者を逃亡させてしまうと言うミスが発生し、一之瀬の班が特捜に加わることになる。
    容疑者はストーカー殺人を犯しており、その行方を追うことになるが、容疑者は自殺と思われる遺体で発見。
    容疑者の事件当日の行動に引っかかりを覚えた一之瀬は、他の捜査員とは違う事件の背景を疑う。その背景には、元芸能界の大物や暴力団が絡んでおり、一之瀬自体も何者かに襲われることになる。情報提供者の「Q」からも警告を受けるほどの真実はどこにあるのか?
    先日、完結編が発売された「アナザーフェイス」の大友も当たり前のように登場する。その大友と比較をしたいのか、今作では事件の捜査と言うより、犯人を追いつめる心理戦をメインに描いている気がする。
    捜査一課で3年目となり、年齢も30歳、そして深雪との間に子供も産まれ、人として1つステップを上るための節目にぶつかる一之瀬の姿が描かれるので、今までの堂場作品の刑事ものとはちょっと違う雰囲気がある。
    30歳…多くの人がその後の人生設計を考える年齢だと思う。そんなことに悩んでいる人にも勧められるような、ちょっとしたビジネス指南書みたいだった。

  • 前回と違い、今回は、他で逃げた犯人を追うというもの。

    前回同様、犯人が逃げたから追う。と言うだけで終わらず……。

  • 特捜本部、分裂!?警視庁捜査一課の一ノ瀬拓真は、直属の上司で異動してきたばかりの係長・大城に苦手意識を抱いている。隣の係が担当する事件の「尻拭い」を一ノ瀬らに命ずる大城。芸能事務所社員が殺害された事件で、被害者へのストーカー行為を疑われていた男が、任意での聴取後に逃亡したというのだが……。
    業界の闇、錯綜する思惑、捜査方針を巡る特捜本部内の対立――。果たして、悲運な者たちの鎮魂はなるか?若手刑事たちの奮闘を描く、累計60万部突破の書き下ろし警察小説シリーズ。シリーズ好評既刊:『ルーキー』『見えざる貌』『誘爆』『特捜本部』『奪還の日』

  • 捜査一課の一ノ瀬拓真は、異動してきたばかりの係長・大城に苦手意識を抱いている。隣の係が担当する事件の「尻拭い」を一ノ瀬らに命ずる大城。芸能事務所社員が殺害された事件で、聴取後に被疑者が逃亡したというのだが…。業界の闇、錯綜する思惑、捜査方針を巡る対立―。果たして、悲運な者たちの鎮魂はなるか?

    歯がゆい。

  • 8月-3。3.5点。
    一之瀬シリーズ。ストーカー殺人の犯人を、逮捕後に所轄が取り逃がす。犯人はその後自殺。
    捜査本部が設置され、一之瀬も捜査に加わる。
    被害者は芸能事務所勤務の女性。
    捜査を続けると、意外な方向に進む。

    だいぶ成長した一之瀬。犯人を落とす方法も堂に入ってきた。プライベートにも変化あり。
    次作も期待。

  • 前作ではいつの間にか結婚しており、今作では妻の深雪は妊娠。
    プライベートでは身重の妻を気遣いながら、職場では新たに着任した係長との距離感が掴めず、それでも捜査活動にまい進する一之瀬。
    隣の班の事件を手伝ううちに、真相に肉薄し、襲撃もされる。
    そして、大物相手の事情聴取で、その手腕が試される。
    新人だった一之瀬も、一児の親となり、公私ともに成長し充実してゆくこのシリーズ。
    捜査活動と共に、今後発生する課題は、Qの正体と行方不明となった父親の問題か。

  • 20180424-58一ノ瀬氏成長しております。ドンに手をつけなかったのは成長か忖度か

  • 一之瀬深雪が臨月になり、父親になることとなった一之瀬拓真だが、直近で異動してきた捜査一課係長の大城に苦手意識を持ってしまう。挙げ句、隣の係が受け持つはずの事件の「尻拭い」させられ、一苦労。捜査の進行次第では、深雪の出産に立ち会えるか不安な状況での捜査、ご苦労様。

  • 苦手意識のある刑事、尻拭い扱いの事件。今回は大変だったなぁ。

  • シリーズ6作目。

    どうしても一ノ瀬の父親のことが気になる。チラチラと出てくるけれど。爆弾にならないと良いけれど

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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