新装版-熱欲-刑事・鳴沢了 (中公文庫 と 25-47 刑事・鳴沢了)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (557ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122068537

作品紹介・あらすじ

堂場瞬一史上売上NO.1シリーズ第三弾!


これはただの詐欺事件ではない、殺人事件だ――。

青山署の生活安全課へと異動した鳴沢了は、「K社」の符号で呼ばれる出資詐欺グループを追う。事件は被害者の自殺、関係者の変死へとつながり、背後には中国系マフィアの存在が浮かび上がる。捜査が困難を窮める中、かつての友で、NY市警刑事である内藤七海が了に力を貸す。

解説・三島政幸

感想・レビュー・書評

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  • 鳴沢了シリーズ第三弾

    青山署の生活安全課へと異動した了。
    「K社」の符号で呼ばれる出資詐欺グループを追っていた。事件の背後に中国系マフィアの存在が浮かびあがる。捜査線上にあがったマフィアの1人であるトミー・ワン。NY市刑事となった かつての友人、内藤七海との再開。了は2人の間に何かあると感じとる…。

    第4弾で 了は刑事課へと戻る。七海とトミー・ワンとの話も続いていきそう。
    あと七海の妹の優美もね…。

    了!またかよ!
    なんですぐに事件の関係者のこと好きになっちゃうの!『相棒』の陣内公平(原田龍二)かよ!
    出会いは最悪で だんだんお互い意識し始めて…って、またこのパターン。了って気の強い女性が好きなんだね( ˊᵕˋ )♡.°⑅

  • 黒幕が逃げ切って次作へつなげるパターンか?それなしてもなんとも部署異動が多い主人公。それならいっそのこと、異動先を支援課や追跡捜査係とかにして別シリーズのキャラと絡ませてほしい。

  • 3作目も魅力的な女性が了の前に現れます。これはもう警察小説の皮を被った男はつらいよなのでは?
    今回は親友の妹が事件の関係者として登場しますが、また気が強くて可愛らしい女性です。堂場さんはちょっと気が強い女性が好きなんではないでしょうか。
    女性の印象が強くて事件がなかなか頭に入ってきませんが、文章が分かりやすいので混乱なく読み通せます。今回も巨悪を相手にしているものの印象が薄いです。
    でもいいんです。了=渥美清という風に思えばヒロインさえ把握しておけばいいのであります。

  • ’21年2月25日、読了。「鳴沢了シリーズ」の、3作目。

    楽しんで、読みました。僕的には、鳴沢の相手の女性に、毎作関心を持って読んでます。ストーリーもですが、何故かそれが楽しみに。いつの間にか、主人公に入れ込んでるんだな…と、改めて意識しました。

    次作以降に続くような、終わり方。前2作には無かったです。より、楽しみ。

    堂場瞬一さんの作品の手持ちは、読み切ってしまった…また、仕入れて、読んでいきます!他のシリーズと、共に。

  • 主人公鳴沢了の成長物語ともいえるこのシリーズ。
    警視庁多摩署から青山署生活安全課に異動した鳴沢が、出資詐欺事件を追う。遅々として捜査が進まぬなか、殺人事件が発生。
    鳴沢の本領が発揮される。やはり、「野に置けレンゲソウ」ではないが、鳴沢は捜査一課でないと。
    次回は、多分捜査一課?
    そして、初登場した大学時代の友人内藤七海と、彼女の妹内藤優実は、今後どのように鳴沢に関わってくるのか(シリーズ完読した読者はわかっているだろうが)、楽しみに待つとしよう。

  • 『仏の鳴沢』と言われた祖父、『捜一の鬼』と言われた父、親子3代、『生まれた時から刑事』、警視庁青山署生活安全課・鳴沢了。

    祖父の自死の幇助、古くからの友人の射殺…
    心に闇を抱えながら警察官を続ける了。

    『K社』と呼ばれる出資詐欺グループを追う了。
    なかなか真相には辿り着かない…
    了の情報提供者が襲われ、殺人事件に発展する。

    背後にはチャイニーズマフィアが…

    過去の苦しみから解き放たれつつある了。

    七海の妹・優美との関係も終わりを迎えることはなく、続くようで…

    『生まれたときから刑事』の了が再び刑事課に。

    第4弾が楽しみだ。

  • 今度は青山署の生活安全課へと異動した鳴沢了
    K社と呼ばれる出資詐欺グループを追っていきます。
    最初は詐欺事件と思われていましたが、被害者の自殺、関係者の変死、さらに中国系マフィアの存在も浮かび上がってきます。
    ますます面白くなる第3弾。
    見逃せません。

  • 舞台は青山警察署。生活安全課で特殊詐欺事件の捜査に当たる。NY留学時代のルームメートの内藤と出会い妹のシングルマザーの優美に引かれていく。投資詐欺で私腹を肥やすトップの面々と騙されたひとたち。その対比が世界の残酷さを見せつけられている気がしました。
    前作までの身内や友人が事件に関与する事がなくて良かったです。また鳴沢が優美の子供と最初はぎこちないながらも段々と仲良くなっていく様は良かったです。ようやく鳴沢にも優美との間に春がくるのだろうか。内藤もまたどこかのシリーズで登場してくれると嬉しいなと思いました。

  • 青山署の刑事として現場に戻った了。詐欺がらみの連続傷害殺人事件に対峙する了の捜査は、NYの中国人マフィアへと繋がっていく。シリーズ第三弾。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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