熱欲 刑事・鳴沢了 (中公文庫 と25-47)

  • 中央公論新社 (2020年3月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (560ページ) / ISBN・EAN: 9784122068537

作品紹介・あらすじ

堂場瞬一史上売上NO.1シリーズ第三弾!



これはただの詐欺事件ではない、殺人事件だ――。


青山署の生活安全課へと異動した鳴沢了は、「K社」の符号で呼ばれる出資詐欺グループを追う。事件は被害者の自殺、関係者の変死へとつながり、背後には中国系マフィアの存在が浮かび上がる。捜査が困難を窮める中、かつての友で、NY市警刑事である内藤七海が了に力を貸す。


解説・三島政幸

みんなの感想まとめ

魅力的な女性たちが登場する中で繰り広げられる緊迫した捜査劇が印象的な作品です。主人公の鳴沢了は、親友の妹や強気なヒロインたちとの関係を通じて、事件の真相に迫ります。ストーリーは分かりやすく、読み進める...

感想・レビュー・書評

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  • 鳴沢了シリーズ第三弾

    青山署の生活安全課へと異動した了。
    「K社」の符号で呼ばれる出資詐欺グループを追っていた。事件の背後に中国系マフィアの存在が浮かびあがる。捜査線上にあがったマフィアの1人であるトミー・ワン。NY市刑事となった かつての友人、内藤七海との再開。了は2人の間に何かあると感じとる…。

    第4弾で 了は刑事課へと戻る。七海とトミー・ワンとの話も続いていきそう。
    あと七海の妹の優美もね…。

    了!またかよ!
    なんですぐに事件の関係者のこと好きになっちゃうの!『相棒』の陣内公平(原田龍二)かよ!
    出会いは最悪で だんだんお互い意識し始めて…って、またこのパターン。了って気の強い女性が好きなんだね( ˊᵕˋ )♡.°⑅

  • かなり夢中になり、他地域へ出る場面で持ち出し、バスや列車での移動の際中にも読み進め、素早く読了に至った。
    主要視点人物の一人称の回想風な綴り方、詩情が滲むような街の描写、主要視点人物と周囲の人達の交流や来し方、次々と起こる出来事が収斂する様子等、夢中にさせてくれる要素が渦を巻いている。
    刑事として警視庁に勤める鳴沢了という男が主要視点人物ということになる。警察署の1階、警務課で相談等で来庁する人達を迎えるカウンターの辺りを鳴沢了が通り掛かる辺りから物語が起る。
    鳴沢が通り掛かると、60歳代位と見受けられる人達がグループになって訪れ、色々と申し立てていて「責任者を出せ!」、「署長は居ないか!」と騒いでいる。「騙された」と詐欺被害を訴えようとしている様子ではある。鳴沢は彼らに対応するようにと居合わせた署員に押し出されるのだが、グループになって「求め訴える」とワイワイ言われても御話しということになり悪い。困惑していると先輩刑事の横山が現れ、2階の会議室で彼らの話しを聴くということになった。鳴沢は彼らを会議室へ案内したのだった。
    鳴沢は青山署へ異動となっていた。生活安全課に在る。グループが訪れて訴えようとした詐欺というような事案も担当する。鳴沢が主に関わった刑事課で扱う事案とは少し違う。そういうことだが、時々当直に就くというのはどの課の刑事も同じだ。夜、鳴沢は共に当直の任に就いていた刑事課の池澤と出動していた。
    出動した先は、家庭内暴力の問題で悩む女性が一時的に滞在すべく、そういう人達を支援しようという団体が用意したマンションだった。そこに滞在している女性の夫が在ら阿われて暴れるという事態が生じたので、団体の関係者が通報し、交番の警察官が出て、その後に署の当直への連絡で鳴沢達が現場に出たという様子だった。
    そんな一件の後、鳴沢は学生時代に1年間の米国留学をしていた際のルームメイトが来日する計画で、久し振りに会うことを楽しみにしていた。偶然にも、その友人と地下鉄駅で出くわし、祖父母の家に同道することになった。その古い友人の祖父母の家で、思い掛けない出会いも待っていた。
    こうした展開の中、青山署にグループになって訪れた人達の詐欺案件の捜査が進められ、事態が進展する中で色々な事も起きて行く。「K社」と呼び習わすことになった詐欺事件の会社の幹部達を調べる中、妙な人物達との交流というような事態にも行き当たる。
    こういうような中で、事態は不思議な巡り方をする。鳴沢が活動の中で出くわした人物達の不思議な関係が明かされて行くこととなるのだ。
    そういうことなのだが、新潟での経緯、新たに仕事を始めた多摩署での経緯と、色々と在った鳴沢が、新たに出会った人との関係を築いて行く中で、そうした過去を乗越えて行こうというような展開にもなって行く。或いは、シリーズが長く続いて行く入口になっているのかもしれないのが本作であると思う。
    勿論、本作は完全なフィクションである。が、それでも詐欺事件の会社の悪辣さが非常にリアルで、先輩の横山と共にそれに立ち向かう鳴沢が驚き呆れる様に共感する。華々しい感じでもない、一定以上に「実在する問題」の様相を踏まえたかのような本作の展開は引き込まれる何かが在る。
    本作を読むと、「そして鳴沢は?」と次作以降をとりあえず読んでみたくなってしまう。

  • 黒幕が逃げ切って次作へつなげるパターンか?それなしてもなんとも部署異動が多い主人公。それならいっそのこと、異動先を支援課や追跡捜査係とかにして別シリーズのキャラと絡ませてほしい。

  • 3作目も魅力的な女性が了の前に現れます。これはもう警察小説の皮を被った男はつらいよなのでは?
    今回は親友の妹が事件の関係者として登場しますが、また気が強くて可愛らしい女性です。堂場さんはちょっと気が強い女性が好きなんではないでしょうか。
    女性の印象が強くて事件がなかなか頭に入ってきませんが、文章が分かりやすいので混乱なく読み通せます。今回も巨悪を相手にしているものの印象が薄いです。
    でもいいんです。了=渥美清という風に思えばヒロインさえ把握しておけばいいのであります。

  • 始まりがDV、詐欺、鳴沢の留学時代の友人と再会するという、バラバラな展開に何がどう繋がってくるのか予想もできなかった。

    1作目、2作目は鳴沢は大切な人を失ってきたため、また友人がいなくなってしまうのではないかと思いどきどきしながら読んでいたが、
    鳴沢が殺しではなく詐欺という畑違いの分野でも地道に歩みを進めていく姿にどんどん引き込まれた。

    不安定な部分と揺るがない部分が濃い1冊だったと思う。

  • ’21年2月25日、読了。「鳴沢了シリーズ」の、3作目。

    楽しんで、読みました。僕的には、鳴沢の相手の女性に、毎作関心を持って読んでます。ストーリーもですが、何故かそれが楽しみに。いつの間にか、主人公に入れ込んでるんだな…と、改めて意識しました。

    次作以降に続くような、終わり方。前2作には無かったです。より、楽しみ。

    堂場瞬一さんの作品の手持ちは、読み切ってしまった…また、仕入れて、読んでいきます!他のシリーズと、共に。

  • いろいろなことが動き出しそうな作品でしたし、なかなか緊張感ある警察ものでした。

    3136冊
    今年35冊目

  • 主人公鳴沢了の成長物語ともいえるこのシリーズ。
    警視庁多摩署から青山署生活安全課に異動した鳴沢が、出資詐欺事件を追う。遅々として捜査が進まぬなか、殺人事件が発生。
    鳴沢の本領が発揮される。やはり、「野に置けレンゲソウ」ではないが、鳴沢は捜査一課でないと。
    次回は、多分捜査一課?
    そして、初登場した大学時代の友人内藤七海と、彼女の妹内藤優実は、今後どのように鳴沢に関わってくるのか(シリーズ完読した読者はわかっているだろうが)、楽しみに待つとしよう。

  • 読み放題にあったので再読
    ほとんど忘れてた!

  • 『仏の鳴沢』と言われた祖父、『捜一の鬼』と言われた父、親子3代、『生まれた時から刑事』、警視庁青山署生活安全課・鳴沢了。

    祖父の自死の幇助、古くからの友人の射殺…
    心に闇を抱えながら警察官を続ける了。

    『K社』と呼ばれる出資詐欺グループを追う了。
    なかなか真相には辿り着かない…
    了の情報提供者が襲われ、殺人事件に発展する。

    背後にはチャイニーズマフィアが…

    過去の苦しみから解き放たれつつある了。

    七海の妹・優美との関係も終わりを迎えることはなく、続くようで…

    『生まれたときから刑事』の了が再び刑事課に。

    第4弾が楽しみだ。

  • 今度は青山署の生活安全課へと異動した鳴沢了
    K社と呼ばれる出資詐欺グループを追っていきます。
    最初は詐欺事件と思われていましたが、被害者の自殺、関係者の変死、さらに中国系マフィアの存在も浮かび上がってきます。
    ますます面白くなる第3弾。
    見逃せません。

  • 舞台は青山警察署。生活安全課で特殊詐欺事件の捜査に当たる。NY留学時代のルームメートの内藤と出会い妹のシングルマザーの優美に引かれていく。投資詐欺で私腹を肥やすトップの面々と騙されたひとたち。その対比が世界の残酷さを見せつけられている気がしました。
    前作までの身内や友人が事件に関与する事がなくて良かったです。また鳴沢が優美の子供と最初はぎこちないながらも段々と仲良くなっていく様は良かったです。ようやく鳴沢にも優美との間に春がくるのだろうか。内藤もまたどこかのシリーズで登場してくれると嬉しいなと思いました。

  • 登場人物も増え、事件もいまいち消化不良、初めて失恋しないで終わったなど風呂敷を広げてきた印象

  • 鳴沢了シリーズ三作目。
    2025/1/3 読了

  • 2025/12/28 86読了

  • 鳴沢は青山署の生活安全課にいた
    詐欺事件を追う中で刑事魂に再び火がついた鳴沢は警察官とは何かと自らに問いながら、事件解決に向けて奔走する

  • 鳴沢了の人生が前に動き出したようでホッとした。読了後、最初に出てきた思いだった。
    これほど大きな哀しみを背負うことは小説だから、とは思うものの感情移入してしまう。まだ先が長いシリーズがどう展開するのか?楽しみである。
    最後に確信に満ちた笑顔を見せた横山というキャラも良かった。そんな仕事を自分はしたことがあるか?自信をもって「ある」とは言えない。が、それも人生だと思う。
    書店員による解説も勿論良かった。

  • シリーズ3作目。派手ではないけど地味でもなく、軽くはないけど重くもなく、ほどよい距離感の親しみやすさがクセになってます。

  • 青山署の刑事として現場に戻った了。詐欺がらみの連続傷害殺人事件に対峙する了の捜査は、NYの中国人マフィアへと繋がっていく。シリーズ第三弾。

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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