いつもの寄り道 (中公文庫 あ 10-12)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 58
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122068902

作品紹介・あらすじ

結婚1周年を祝って間もない加奈子に、突然の訃報が届いた。大阪へ出張に行ったはずの夫が、青森の温泉旅館で若い女性とともに火事に巻き込まれたのだ。不倫なんて、器用な真似のできる人じゃないのに。焼け焦げた死体は、本当に夫だったのか――? 夫の死を実感できずにいる加奈子は、遺された手帳を手に入れ、事件の背後に隠れた謎を解明しようと決意する。しかし怪しい男たちが現れ、加奈子の身にも危険が迫る! 〈解説〉山前譲


【目次】 出張/電話/同僚/泥棒/失神/噂話/入院/受付/祝盃/誤解/襲撃/脅迫/紳士/幽霊/美女/狙撃/焦燥/対策/脱出/空巣/抹殺/誘拐/銀行/疑惑/審判

感想・レビュー・書評

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  • 超久しぶりの赤川次郎。

    25年も前の作品なので、背景ももちろん今と違うだろうし…突っ込みどころ満載でしたが、往年の2時間ドラマを見ているようで、面白かった。

  • 本格派ミステリー小説ではないので、穴のあるロジックがおかしいトリックが散見されるが、サラリと読めるのが魅力。
    また、何人も人が死ぬが不思議と重くならない。それは、所々散りばめられる筆者から読者への語りかけ、魅力的な登場人物や彼らの語り口調、簡潔に一文が短くまとめられているからだと感じた。
    複雑な描写がなく万人受けする作品だと思う。
    また、人物、動作、景色の描写が非常に丁寧で情景がありありと思い浮かべられるのが最大の魅力だと思う。
    聞き馴染みのない言葉がちょこちょこ出てくるので勉強になる。
    少し前の作品になるので、現代の価値観にそぐわない描写もあるが、最後にどんでん返しがあり面白い作品だった。
    なお、伏線回収は物足りなさを感じる(一ノ瀬会長と真田刑事の繋がり、犯行動機、手帳に書かれた暗号等)。

  • 出張に行ったはずの夫が、温泉旅館で若い女性とともに焼死体で見つかった。夫の手帳を手に入れ、事件の謎に近づく加奈子に危険が迫る!〈解説〉山前 譲

  • 1987年の作品なので多少古さは感じるが、テンポよく読める。手帳にどんな暗号で書かれていたのかわからずじまいなのを含め、細かいところをわざと省略してる力業は人気作家だから許されるのか?

  • 数時間でさくっと読めてしまう内容。
    スピードが良くご都合的に物語が進む。

    スピード良く進むためか、説明を端折りすぎる。
    突き詰めて考えては行けない本。
    中公文庫から出ているけれど、中身は子供向けの本のようだ。

    行間を読む必要がなく、暇つぶしにはとても良い。

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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