落語刑事サダキチ-神楽坂の赤犬 (中公文庫 あ 79-8)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 85
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122072404

作品紹介・あらすじ

胸には警察手帳、手には高座扇!? 噺家に憧れ弟子入り志願までした過去を持つ平林定吉も、いまや神楽坂署のベテラン刑事。落語界の隠れた名探偵・八代目林家正蔵、食欲と腕っ節なら自信ありの新人刑事・三崎優子とともに、町の事件を解決する。パワフルで懐かしい昭和五〇年代の東京を舞台に、落語愛あふれる警察小説が誕生。〈解説〉谷原秋桜子

感想・レビュー・書評

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  • 特別落語好きではないのですが、知っている噺も多く楽しく読めました。

  • 読むか、読むまいか、迷ったけど読んだ一冊。
    落語は少しは好きだし、ちょっと昭和末期の雰囲気に浸りたい気分でもあった。

    落語好きが高じて、弟子入りまでしようとした過去を持つ刑事平林定吉と、新人刑事三崎優子とのバディもの。
    キャラの立った二人だが、謎を解くのは黒門町の師匠、八代目林家正蔵。
    え? じゃあサダキチさんや優子さんの存在は…と思えてしまうところが、ちょっとどうかと思ったのだ。

    たしかに、インベーダーゲームとか、シンナー少年とか、昭和末期の話題は出てくるんだけれど、何か取ってつけた感がぬぐえない。
    なぜなんだろうねえ。

  • 面白い。
    八代目林家正三師匠が落語好きの刑事が持ち込む謎を
    謎解きしてくれる話。名探偵ぶりが良い。
    元々あるシリーズを警察官メインで新たに新シリーズとして立ち上げたもの。
    二人の警察官も良いなあ。落語家目指してたベテランと
    美人だけど金太郎みたいな髪型のせいで女性扱いされず
    性格もあって刑事の仲間の中で面倒扱いになってる女性。
    こういうミステリ読むと毎回落語聞きたくなるけどなかなか手が出ない。今度こそ聞いて見ようかなあ。

  • 新シリーズでありながら、続編のように馴染み深い一冊である。
    平林と三崎、いいコンビになりそうな予感。

  • 2022/09/11読了

  • 大好きな、落語ミステリ。
    紅梅亭シリーズや高座のホームズシリーズと地続きなのも楽しい。
    というか、そちらに出てきている刑事平林定吉を主人公に据えているものの、解決は八代目正蔵師匠なので、同じシリーズのような空気感があって安心して読むことができる。
    その上、刑事の視点からの事件だし、新人刑事も落語が大好きということで、さらに楽しくなっている。
    1編目、放免祝いでの「武勇伝」の顛末には笑ってしまった。ちょっと自業自得の面があるだけにw
    続く2遍もお見事。ちょっと、あれ?と思ったようなところが伏線になっていたりして、あれか!となるのがいい。膝をぽんと打つみたいな。
    あとがきによると、新シリーズとのことで、続編も大いに期待。

  • 噺家に憧れ、高座扇を持ち歩く「落語刑事」平林定吉が、隠れた名探偵・八代目林家正蔵とともに事件を解決。昭和五〇年代が舞台の落語愛あふれる警察小説。

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著者プロフィール

愛川晶
一九五七年福島市生まれ。九四年『化身』で第五回鮎川哲也賞を受賞。トリッキーな本格ミステリーを基調としながら、サイコサスペンス、ユーモアミステリー、人情ミステリーと幅広く活躍。主な作品に『六月六日生まれの天使』『ヘルたん』『再雇用されたら一カ月で地獄に堕とされました』。落語ミステリーでは、『道具屋殺人事件』『芝浜謎噺』など「神田紅梅亭寄席物帳」シリーズ、『神楽坂謎ばなし』など「神楽坂倶楽部」シリーズ、『高座のホームズ』など「昭和稲荷町らくご探偵」シリーズがある。『太神楽 寄席とともに歩む日本の芸能の原点』(鏡味仙三郎著)では編者を務めた。

「2023年 『落語刑事サダキチ 泥棒と所帯をもった女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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