新装版-桃花源奇譚3-月色岳陽楼 (中公文庫 い 92-30)

著者 :
  • 中央公論新社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122072541

作品紹介・あらすじ

「おれはまだ、生きているぞ。もっとも、死神を連れあるいてはいるがな」。六和塔の一騎打ちの末、戴星は仲間と別れ、己を狙
う刺客・殷玉堂と手を組むことに。一方、希仁たちは宝春を「妹々」と呼ぶ謎の女性と邂逅し――。中華歴史ファンタジー、急転の第三巻!〈全四巻〉

感想・レビュー・書評

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  • 皇帝の失われた嫡子。彼に仕えることを天命で定められた少年たち。

    過去のわからない少女。
    彼女が生きるべき世界は仙界か、現実か?

    こういう小説は王道になるのでしょうが、最後まで彼らの旅を見届けたいと思わせるのは、作者の力量。

    さて、残念なことに残り一冊となりました。

  • いやー!一気に面白くなった!
    2巻があまり好きじゃなかったので不安でしたが、サクサクと読み進められるようになって良かった。
    戴星がクセのある主人公で良かった。完璧に善であるヒーローとはしないまでも賢く、また義もあり、知らない人間の不慮の死に出会って悔やむようなところもあって、胆力もあるキャラクターで大変に好み。希仁と再会したところなどふてぶてしくて大変良かったし、玉堂との憎めないやり取りも大変好き。
    玉堂も玉堂で無頼漢を気取ってるくせに戴星が好きすぎてかわいい。命のやり取りを冷酷にする人間なのに、敬うべき人間はわかっているし割とアツい男なのがいいですね。
    狄千花もしゃあしゃあと強く、なるほど戴星の育ての親に違いないと理解できてよかった。
    漢臣が合流するのは必要だったかなあと多少思わなくもないけど。今のところ用心棒ではあるけどそこまで話に必要には見えなくて。
    みんな集まってまたまた気になるところで終わっちゃった!さっさと続き読みます!

    ここから内容に関係ない話。
    おそらく翡翠かなと思われる玉を「とろりと眠そうな」と描写するのが好みにバチッとハマった。
    お金はこのくらいの金額でこのくらいあると悠々自適、みたいなのもわかりやすく提示されているのはかなり助かるものだなと思いました。

  • 2巻まではグループごとの視点で描かれていたけれど、3巻では個々の視点で描かれていて、よりそれぞれの葛藤が見え面白かった。
    公子が精神面で成長し、漢臣は変わらず強く、希仁は文曲星として尽くし…
    いよいよクライマックスに近づいてるなぁという感覚。玉堂嫌いじゃない。
    どうなっちゃうの?ほうしゅううううん!!!

  • 六和塔の一騎打ちの末、戴星は、仲間たちと別れ、己の命を狙う刺客・殷玉堂と手を組むことに。奇妙な二人旅の行く末とは? 急転
    の第三巻!

  • 関係者が岳州に集まる。戴星に関わった人が偶然ななのか出会い、隠されてきたことが明かされる。戴星は、母に会えるのか?桃花源への道は見つかるのか?話は急展開する。

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著者プロフィール

井上祐美子
姫路市生まれ。神戸大卒。『長安異神伝』『桃花源奇譚』
などで人気を博した後、本格的な中国歴史小説に取り組み、『桃夭記』で吉川英治文学新人賞候補となる。『五王戦国志』『非花』『海東青 摂政王ドルゴン』『臨安水滸伝』『公主帰還』『紅顔』『朱唇』『青天 包判官事件簿』ほか著作多数。

「2022年 『新装版 桃花源奇譚4 東京残桃夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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