命令の不条理-逆らう部下が組織を伸ばす (中公文庫 き 46-2)

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  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122072800

作品紹介・あらすじ

日本の組織に必要なのは、勇気ある部下の「命令違反」だった! 太平洋戦争中の実例から、「良い命令違反」「悪い命令違反」を経済学理論で分析。「不条理な命令」を覆す部下と、それを許容するマネージメントが組織の危機を救い、組織を進化させることを証明する。『組織の不条理』への解答篇。『「命令違反」が組織を伸ばす』改題。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったですが、やや後付け説明に見えるきらいがある。あとから評価されているものはよい命令違反、あとから評価されないものは悪い命令違反とされているようにも見受けられる。その時々未来が見えない中で最善の選択をしようとして合理的な判断をしてきても、結果で違反の良し悪しを議論されてしまうのはちょっとしんどいかも。個々人の問題以上よりも、組織の問題ではないかと感じた。そしてそれはトップの器とも無関係ではない。

  • 旧日本軍が引き起こした組織的な誤りを、当時の個人が担った責務の命令違反まで落とし込んで解説している。日本史では組織全体の不条理としてとらえられていた状況が、個人レベルで細密に研究していくと見えてくる効率性がある。現代日本にもじゅうぶんにあり得る状況で、興味深い内容だった。

  • 良い命令違反と悪い命令違反。
    この差があったとしても日本は連合国には勝てなかったかもしれない。
    それが山本七平さんのいう空気かもしれない。
    著者にはこれら日本人が醸しだす命令、空気を深く研究して改善提案をどんどんしてほしい。

  • 日本の組織に必要なのは、勇気ある部下の「命令違反」と、それを許容するマネージメントだった! 『組織の不条理』への解答篇。『「命令違反」が組織を伸ばす』改題。

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著者プロフィール

慶應義塾大学教授

「2016年 『組織の経済学入門〔改訂版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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