- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784122073975
作品紹介・あらすじ
「あなたは仕事の方法をおもちですか? あるとすればどんな方法ですか?」
好みの筆記具。能率的な部屋の間取り。作業のはかどる時間帯。気分を高める儀式。……
忙しい日常の中で、自分が本当に書きたいものを書き、完成させるには、そうした手段や環境を整えることも大事。でも、どうすれば?
バルト、サガン、レヴィ=ストロース、ル・クレジオなど、ノーベル文学賞受賞者含む小説家・評論家・エッセイストといった二十五人の巨匠達がインタビューで具体的に明かす、自分だけの執筆スタイルを見つけるためのヒントと試行錯誤の履歴。
彼らの探索は、コンピュータ/AIが発達した時代にも変わらず存在し続ける、創作者の行き詰まりや無力感(ライターズ・ブロック)を乗り超えるための、普遍的な証言集としても読むことができる。
〈解説〉読書猿
【目次】
ロラン・バルト
アルフォンス・ブダール
エルヴェ・バザン
ミシェル・ビュトール
ジョゼ・カバニス
ギー・デ・カール
エレーヌ・シクスー
アンドレ・ドーテル
マックス・ガロ
ジュリアン・グラック
マルセル・ジュアンドー
ジャック・ローラン
J・M・G・ル・クレジオ
ミシェル・レリス
クロード・レヴィ=ストロース
フランソワーズ・マレ=ジョリス
J・P・マンシェット
A・P・ド・マンディアルグ
パトリック・モディアノ
ロベール・パンジェ
クリスチアーヌ・ロシュフォール
フランソワーズ・サガン
ナタリー・サロート
フィリップ・ソレルス
ミシェル・トゥルニエ
感想・レビュー・書評
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読了。
ベッドで書くのでテーブルに向って書いたことがない、指2本でタイピングする、何枚も紙に書き直す、初稿に紙を貼って修正する、原稿は夫人が3日かけてタイプするなど、DXと正反対にある執筆方法だらけ。
「私は自動書記を信じないのと同じく、自分の夢をそのまま書いたと言い張る作家たちも信じません。ブルトンやエリュアールが入念に推敲を重ねていたことを私は知っています」とあるが、手品の種明かしを見るような気分。
どうにも共通点を見つけにくいが、各人とも書き直すことがルーティーンらしい。
書き直すことが、よい文章とするための唯一のソリューションということが確認できた。 -
数人の作家の仕事の流れや心意気を記したインタビュー本。フランス現代文学の研究者なら喜ぶのだろうが、自分には全く刺さらず。こういうことを明かす作家はそんなにはいないので、話としては面白い。
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小さな書店で見かけてなんとなく手にとった本。1979年の本を2023年に文庫化したものらしい。フランスの作家25人に仕事の方法を質問したインタビュー。結果として、作家それぞれの執筆の裏側が明かされることになり、ただ純粋に面白かった。執筆の方法も情報収集の手段も大きく変わった(増えた)けれど、いま読んでも、本質的なところは古びた感じがあまりしない。
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インタヴュー集。聞き取りが行われたのは1970年〜1976年。目次にはジュリアン・グラック、J・M・G・ル・クレジオ、A・P・ド・マンディアルグなどのほかクロード・レヴィ=ストロースやロラン・バルトのような思想家も名を連ねる。筆記具や書く場所、情報収集の仕方など、書き手それぞれこだわりがあり、書き方のみならず生き方が垣間見える。そして、どの人も、書くことの内容を練る段階にとてもとても時間をかけて、熟成させてから筆をとっていたのだな、と感じる。今の我々は、書くことを急ぎ過ぎているのかも。
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仕事部屋と題名にあるが、あとがきにあるとほ通り、メインはどうやって仕事するかの内容。お部屋紹介ではないので注意。
知ってる作家なら、裏話的な内容で面白いのだろうが、ほとんど知らないのでそこまでわくわくしなかった。 -
2023/7/23
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翻訳書なので、知らない作家だらけだった。
読み込まないと苦行になりそう。 -
筆記具、部屋の間取り、時間帯……バルト、サガン、レヴィ=ストロースなど二十五人の巨匠達がインタビューで明かす、自分だけの執筆スタイル。〈解説〉読書猿
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【書誌情報】
『作家の仕事部屋』
原題:Comment travaillent les écrivains (Groupe Flammarion, 1978)
編:Jean Louis de Rambures(1930-2006)
訳:岩崎力(1931-2015)
解説:読書猿
刊行日:2023/7/21
判型:文庫判
ページ数:320
定価:1320円(10%税込)
ISBN:978-4-12-207397-5
筆記具、部屋の間取り、時間帯……バルト、サガン、レヴィ=ストロースなど二十五人の巨匠達がインタビューで明かす、自分だけの執筆スタイル。
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