- Amazon.co.jp ・本 (589ページ)
- / ISBN・EAN: 9784124035988
作品紹介・あらすじ
フォーヴィスムとキュビスムという美術革命で幕を開けた二〇世紀は、抽象芸術の登場でその変革を加速させた。新しい表現は伝統的な美術の有り様を突き崩し、美術とそうでないものとの境界線は意識的に解体されていく。日常や社会における美術の意味と価値が問い直されるなか、新たなメディアや手法、概念を用いた試みは更新され続けた。二〇世紀美術は何を表現しようと革新を繰り返したのか。今・ここへとつながる多様な展開に迫る。
感想・レビュー・書評
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象徴主義が、絵画に求めた「意味」を純粋に突き詰めていくと、抽象絵画に行き着くっていう説明は面白かった。
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あいちトリエンナーレの事件について理解を深めるために、現代美術にいたる歴史を知るために読む。読んでいるうちに、文化庁の補助金不交付問題が発生し、表現とお金の問題までが立ち上がった。本書でお金について扱っているのは、クリストがどこからもお金をもらわずに巨大なプロジェクトを実行している例と、ニューヨークの公共空間に設置されたパブリック・アートが市民=納税者の反対により撤去された例。
読み終えた後、本の厚みを眺めながら、どのあたりの時代から「なんでもあり」になったんだか、と考えてしまった。 -
【資料ID: 1117023601】 702.3-O 74-8
http://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB2371748X -
抽象美術の登場は、美術の姿そのものを変えてしまった。社会における芸術の意味と価値を問い続けながら、さまざまな変革が展開する。