これは王国のかぎ (C・NovelsFantasia お 2-6)
- 中央公論新社 (1999年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784125006147
感想・レビュー・書評
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20191207
好きな相手が親友と付き合いだした。なにも言えず、自分をやめたいと思って目覚めると、そこは砂漠、自分は魔神族(ジン)になっていた!千夜一夜物語をベースにしたファンタジー小説。恋愛というより、冒険がメイン。
まさにハラハラの冒険続き。あまりべたべたしていないので、男性でも楽しめると思われる。物語の構造は西の~に少し似ているかもしれない。そしてハールーンはイケメンである。
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続編を先に読んでしまってからだったけど、あまり意識する事なく別の話として最初から最後まで読んだ。
最後に物語の枠組みをぶちこわす大規模な叙述トリック(?)が今回も素晴らしかったです。 -
20141001
再読。
読みやすくてテンポも良い。
シェヘラザード好きだから盛り上がった。 -
荻原さんらしい胸キュンと一歩を踏み出す少女小説。
自分を嫌い抜いてファンタジーの世界に逃げ込むが、経験と学びで現実世界で歩みだす。ファンタジーの住人も紡ぐ人もそして現実の自分も全て自分自身。物語の住人もそれぞれの主であり、語り手の枠を飛び出してしまうことがある。なんだか物語を紡ぐのにも重なった。 -
この表紙ではないけど、多分この本だとおもう。
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アラビアンナイトの世界。楽しかったけれど、勾玉3部作ほど、物語に入り込めず。結末は意外で驚きました。
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『樹上のゆりかご』を読んで、この『これは王国のかぎ』の続編だと知って読みました…
荻原さんと言えば『空色勾玉』、『白鳥異伝』、『薄紅天女』の勾玉三部作と呼ばれる本でファンになった方。
そんなつもりで読んだ『樹上のゆりかご』はいまいちのめり込めず…
ただ遙か前の高校生活は懐かしく思い出したけど(笑)
女子校だったので女子校のノリでそれぞれのイベントに力入れてたなぁと。
今が高校生ならばもっとのめり込んで読めたかも。
で、『これは王国のかぎ』だけど単純にそれほど期待していなかったので(ごめんなさい!!)面白かった。
樹上のに出てくるヒロミはすっかり成長したヒロミなのねぇ(笑)
まぁ夢に出てきたのはハールーンなんだろうけど。
どこにでもいそうな普通の少女ヒロミはどこにでもあるような話=失恋の痛手によってなぜか異世界へ。
しかも制服というそのままの姿でありながら、魔神(ジン)となって。
異世界で真っ先に出会うハールーンとの出会い方もいい(笑)
頭しかないジンを怖がるでもなく、火にかけてしっかり全身を出してくれるハールーン。
臨機応変で勇気があって好奇心いっぱいの男の子は魅力満載だよね(笑)
ヒロミは自分をヒロミとしてでなくジンとして扱ってもらうため『ジャニ』と名付けてもらう。
ジャニって言う名前もわくわくする名前だなぁと思う。
旅人って感じだよね、単にジャーニーから連想するだけだけど…
苦労もいろいろしながらハールーンと旅するも途中ではぐれてしまい。
またまた男の子に出会うけど今度はハールーンと違いちょと情けないタイプ?のラシード。
しっかりしてるとこはあるしそれなりに頼れたけど。
私的にはハールーンが好きです!(きっぱり)
けれどみんなジャニの力を頼りにしつつ、自分で切り開かなければならない道は自分で決めて進んでいたしヒロミ自身も自分の魔力におぼれることなく成長している。
ハールーンとの冒険が中途半端な気もするけれど、ラシードとの出会いと旅がジャニを成長させてくれたと思ってる。
『えっへん』
私もそんな風に威張れる成長したいな。もう遅いかしら(汗)