クラッシュ・ブレイズ - ヴェロニカの嵐 (C・NovelsFantasia か 1-40 クラッシュ・ブレイズ)

著者 :
  • 中央公論新社
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本棚登録 : 793
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784125009087

作品紹介・あらすじ

体験学習でリィとシェラは仲間たちとともに、総勢12人で惑星ヴェロニカに降り立った。事件は、そこから始まった-。

感想・レビュー・書評

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  • 外で生きる
    電気もガスも水道も通信も
    インフラと呼ばれるものが全くない世界
    そこで生きられる力
    今の私にも
    今を生きるほぼ全ての人には
    失われてしまった力
    その場で教えてもらえれば
    少しはできるのかもしれないけど
    読んだ知識だけではできないのだろうな
    火種から火を起こす
    水を確保する
    何もない中で出血を止める
    獲物を確保する
    確保した獲物を
    食べられるものにする
    誰の力を借りなくてもそんな世界で生きられる

    サバイバル物語の裏で
    誘拐物語が展開されていたけど
    普通にみんなが生活している場面が
    とても面白かった

  •  茅田先生の本のすごいところは、何回読んでも面白いところだと思うんですよ!

     今回はリィとルゥの野外実習。
     学園で義務付けられた野外実習をこなすために、他の星に向かっていた。
     けれど、どうも様子がおかしい。
     行けども行けどもキャンプ場には到達せず、人っ子一人いない状況であった。
     リィとルゥはこの状況には慣れているけれども、現代に慣れ切った同世代の子供たちは長期間耐えられそうにない。そのため、思い切った行動に出たリィだが……という話でした。

     まあ、リィとルゥの冒険譚はそれはそれでいいのですが、実はおまけがあって、リィはその星から帰ってきた後に裁判にかけられてしまうというおまけつき。
     人が本当に何をするべきなのか、何を守るべきなのか、考えさせられてしまう話でした。

     そして何より、自分と違う価値観を持つ人に対して、どう接することがいいのかを考えさせられます。
     ぶっ飛んだ人たちで「普通」でくくられないからこそ、他の人の「普通」も大事にしてるんだなと思いました。

  • これ大好きなやつ

  • [2021年4月現在、江戸川区にあり。
    墨田区には、1巻のみ。
    江東区には、1,4,5,9,10,11,12,13巻の8冊のみ。]

    クラッシュ・ブレイズ3巻。
    デルフィニア戦記とスカーレット・ウィザードで知った茅田砂胡。
    人生の転換期を経てから全くこの手の本を手に取る機会がなくなり、子供が出来てから復活した読書は主に幼児本と育児&家庭本、ついで勉強本といった感じで、それこそ10年ぶりにまたファンタジーの世界を再読するようになったら、、、色々出てる!多少は題名を耳にした気もするけれど、そもそもスカーレットの外伝とか、デル戦も外伝2から恐らく読んでいなかった模様。読み進めるべきシリーズを書き留めておこう。

    これまでダンの態度は色々あったけれど、ジェームズに対してはそこまで同様の苛立ち?怒り?は感じなかったのに、この巻では多少嫌いになりかけてしまった(笑)それにしてもチャックの宗教観もすごい。全く同じ宗教はないけれど、と書きたい半面、きっと地球にも同じレベル(以上)の宗教が今現在あるのかしら???最初の裁判のくだりがあったので当初はその元となったであろう出来事を意識しながら読んでしまったのがもったいなかった(少し作中に入り込む度合いを浅くしていたので)が、これは結局ストーリーの中ではあえて省かれていた最後数日のチャックの過ごした状況が元になっていたんだな。クラッシュになってからか?アーサーに多少頼りがいが出てきて、リイのアーサーとのやり取りからも険が少し取れてきて、こっちが嬉しくなってしまう。
    最後、たまたまこの惑星が密輸の拠点とされていて、誘拐とは別に戦いが起きるくだりと、誘拐を行った相手とその理由はともかく、そのやり方がやや突拍子がないが、これはこの世界だからヨシ!それに一応状況や理由が"変"でも一応理屈は通している???し!どんどん読み進めてしまうな、これは。

    ★デルフィニア戦記(王女グリンダ)⇒スカーレット・ウィザード⇒暁の天使たち⇒クラッシュ・ブレイズ⇒天使たちの課外活動⇒トゥルークの海賊⇒海賊と女王の航宙記

    ★桐原家~、もものき~

  • ヴェロニカの嵐
    200216読了。
    今年17冊目今月8冊目。
    #読了
    #ヴェロニカの嵐
    #茅田砂胡

    遭難、サバイバル。
    これほどサバイバルに適任なキャラもいない。

    戒律、菜食主義、生と信仰どっちを取るか。

    そして法廷場面、頭に?が浮かぶ。

    子供の安全か、身の保身権力か。

    ミステリ的要素もあって一気読み。
    やっぱり読むのが止まらない。

    星の名前…笑

  • 茅田版15少年漂流記。
    こういうのが読みたかったんだよね。
    リィとシェラができすぎだけど。
    そしてやっぱり政治的というか、大人の生々しい事情が子どもに降りかかってくる。

    学生物ってだけでいいのになあ。
    体験学習という名のサバイバル体験。

    食事というのは生き物の命をいただく営みであること。
    自然の中には簡単スイッチはないこと。
    塩がなければ食事はまずいこと。

    スパルタなリィに涙目で食らいつくクラスメート。
    いいじゃないか。

  • 201804

  • 201705読破

  • ラストの展開が予想外で。 
    宗教とかリィのいた獣人とかこの宇宙の世界観の話をもっと読みたい。  

    受け止めるからとびおりろ はあの世界の人達だからであって、普通の人には難易度高い。。。

  • 「クラッシュ・ブレイズ3 - ヴェロニカの嵐」無人惑星にてサバイバル?! 
    http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-02-21

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著者プロフィール

茅田砂胡
5月3日生まれ。牡牛座。デルフィニア戦記シリーズで小説デビューをはたす。
著書に「デルフィニア戦記」「スカーレット・ウィザード」「桐原家の人々」「王女グリンダ」「暁の天使たち」「クラッシュ・ブレイズ」「祝もものき事務所」「天使たちの課外活動」「トゥルークの海賊」「海賊と女王の航宙記」シリーズ(以上、中央公論新社刊)、「レディ・ガンナー」シリーズ(角川文庫)がある。

「2023年 『天使たちの課外活動10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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