- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784125010403
作品紹介・あらすじ
「汝はレガータ国王バリアーリの第五王女をヴェルマの王妃として、迎え入れることに異議はないか」この一言がセシアラの運命を変えた。少年王の手が、王女の顔を隠している面紗をゆっくりとめくる。その瞬間、テオドリアスは息をのんだ。目の前に緑の宝玉が二つ煌めいている。レガータの王女はきわめて珍しい翡翠の瞳をもっていた。王女がわずかに腰を折ると、テオドリアスは王女の頭頂部に口づけた。神殿で巫女姫として一生を終えるはずだったセシアラは同盟の証として北方の新興国に嫁がされた。緑の瞳と人には言えない能力をもつ少女は、悲壮な決意を秘めてヴェルマに赴く。そこで待っていたのは奔放に生きる少年王。少女はこの日、運命に巡りあった-。第4回C・NOVELS大賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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10年以上も前の作品であるのなら、ラノベの黎明期だろうか。完成されたファンタジーで、キャラクター達が生き生きとして、設定も構成も見事で、引き込まれた。セシアラは、この手のヒロインにありがちな、自虐的な諦めキャラだが、テオは子供だ。二人の未来が読みたくなった。
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8年ぐらい詰んでいたのをようやく崩しました。
政略結婚から始まるロイヤル恋愛&ファンタジー。
最終決戦の展開にもやっとするも、すれ違いから始まり心通わせて…という主人公カップルの流れやよし。
サブキャラもなかなか魅力的でした。 -
ファンタジーらしい要素を詰め込んで深く考えずサラリと読める。(褒め言葉です)ラスボス以外はホントの悪人が出てこないのもいいところでしょうか。
デビュー作ということもあってか、ややバランスの悪い部分があるように思いますが、セラとテオの主人公カップルの可愛さが素敵で満足です。 -
巫女として喜怒哀楽を忘れて育った王女が人との交流を通じて友情・愛情を知り、巫女としての能力から解放される話。最後、ちょっとわかりにくいところはあったけれども、面白かった。少年王が蛙とか持ち込むのは、現実味ないけれども、ファンタジーだからよしということで。
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再読ー。
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普通に面白かった!
Cノベルズの大賞作品は初めて読んだけど、ラノベとかより文章はしっかりしていて良かった。
ただ、まあ内容がある程度予測できるからいい作品ね、止まりともいう(^^;)
登場人物の設定ももう少し深くして、世界設定がもっと鮮明になったら同じ内容でももっと評価があがりそう。