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- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130100328
作品紹介・あらすじ
存在と意識,身体と心という哲学の根本テーマをめぐって,こうした二元論の仮構をとり壊す意欲的試み.哲学者ばかりでなく,心理学者,生理学者,作家,言語学者の「心」の中にある前提を破る新たな論理を提起して話題を呼ぶ.
感想・レビュー・書評
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科学によって多くの理解が築かれたこの物理的な世界と、内面としての私たちの心や意識。この「物」と「心」の区別は、近代を経た私たちの心の奥底に染み付いて、世界の見方を規定している。でも、あらゆる見方がそうであるように、この見方にも何か死角があるのではないか。もうずいぶん長い間、ひっかかっているテーマである。
この本は、物と心の分たれない世界の素描と言えるだろう。自分の触れてきた中ではモーリス・メルロ=ポンティやジェームズ・ギブソン、鈴木大拙や西田幾多郎をはじめ、現代の認知科学などの追求に近いものを感じる。哲学者の硬質な文章の向こうに、なにか穏やかで美しい風景が見える。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本の数少ない哲学者の一人の代表作
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No.33
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