- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784130533010
作品紹介・あらすじ
「最後の楽園」「神々の島」——それぞれのイメージを胸に,毎年大勢の外国人観光客が訪れるインドネシア・バリ島.グローバル化が進むなか,その伝統文化はどのように再構築されていったのか? バリを舞台に,観光という切り口から今日の文化生成の動態を描き出す.
感想・レビュー・書評
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「観光人類学」1度聞いただけで、詳しく知りたい!という気持ちになり、無理なく読み進めることが出来た。韓国や台湾への旅行は金銭的にも時間的にも、国内旅行と同等の位置付けになってきているように感じる。長い歴史を振り返ると、これは当たり前ではない。海外に行くことが珍しくない今、「旅することと住むことの距離が縮まっている」というような表現にハッとさせられた。人が1つの文化だけで生きるということはあり得ないのではないかと思った。
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人類学と観光を結びつけよう、結びつけて考えるべき、と文化人類学が考え出したのは最近であるとあって、それはやはりグローバル化が進行していて国境のボーダーを軽く超えていくことが当たり前になってきたからで、さらにその国の文化のつくりやイメージに大きなかかわりを持っているからである。
また近代化、労働人口の余暇についての定義が見直されたりと、歴史的にも関係があり、観光がどうやって大衆に広まっていったのか社会的に説明している。また観光の体験をあらたな存在へと生まれ変わるための儀式とし、神聖なものとして扱われるということを前提に、いま観光地として有名なインドネシア、バリ島について述べている。 -
観光によって「文化」が壊される?ていうか「文化」って何よ?観光という社会現象がどう文化を作り出していくか。