博物学の時間: 大自然に学ぶサイエンス

著者 :
  • 東京大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130633383

作品紹介・あらすじ

昆虫採集,天体観測,化石の発掘……子どものころの心ときめく経験は,じつは「博物学」という魅力的な世界への入口だった.博物館と大学で永年にわたり博物学の研究・教育に携わってきた博物学者が,そのおもしろさを熱く語り尽くす.アリストテレスの時代から未来へと受け継がれるサイエンス.

感想・レビュー・書評

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  • 博物学、という言葉はどうもピンとこない。Natural Historyの訳だそうで、原語のほうもよくわからない。もともと日本語にはない概念なのか、言葉のニュアンスが伝わってこない。
    同じように博物学者という言葉もよくわからないが、こちらはむしろ原語のNaturalist=ナチュラリストのままのほうがピンとくる。プロであろうとなかろうと、自然に強い関心を抱き、なぜなんだろう、どうしてなんだろう、と考え続ける人だ。その系譜から、たとえばメンデル、たとえばファーブル、たとえばダーウィンといった人たちが出てきたのだろうと思う。
    と、どこかに書いてあったわけではない。ぼくの解釈だから正しいのかどうかわからない。ただ、大きくは外れていないんじゃないかと思っている。

    科学者として立つとなれば人数は限られるが、自然に関心を持つだけならタダだ。博物学者、とはとても名乗れないが、人一倍自然に興味を持つものとしてナチュラリストと自称するのは許してほしい、という人はたくさんいるのではないだろうか。ぼくも含めて。

    著者もまたナチュラリストの一人だ。この人は学者なので、文字通り博物学者を名乗る資格はある。ただ本書は分類や調査の話が中心で、「なぜ」「どうして」の部分があまり出てこない。一番おもしろいのはそこだと思うのだが。

  • ふむ

  • さすが青木先生、ただの博物学の本ではなかった。先生の専門、主に土壌に生息するササラダニから大自然を学びつつ、先生自身のこれまでの研究を振り返る内容であります。

  • 読みたい本No.5

  • 貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
    http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784130633383

  • 2015年2月新着

  • とにかく良書。
    読むのに時間は掛かったけれど、おもしろい本。
    博物学という学問が、今なお息づいていることを教えてくれる。あとなにより、裾野の大切さを教えてくれる一冊。
    面白い。

  • とても面白かった。
    読む本が無くなったら、買ってもいいかな。

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著者プロフィール

1977年生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業、同大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。法学修士。慶應義塾大学法学部専任講師(行政法)を経て、現在は准教授。エネルギー、情報通信、交通など公益事業の規制と競争を研究している。おもな著書に『判例から学ぶ憲法・行政法』(共著、法学書院、2007年)、『プレステップ法学』(共著、弘文堂、2009年)、『行政法事典』(共著、法学書院、2013年)、『総合研究・日本のタクシー産業』(共著、慶應義塾大学出版会、2017年)がある。趣味は道の駅めぐり。

「2017年 『法学・経済学・自然科学から考える環境問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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