エッシャー・マジック―だまし絵の世界を数理で読み解く

著者 :
  • 東京大学出版会
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130633550

作品紹介・あらすじ

世界錯覚コンテストでも優勝した先生が、数理を使ってエッシャーの魔法を種明かし。数学というスパイスをきかせ、オリジナルの芸術作品を創ってみよう。

感想・レビュー・書評

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  • 駒場にいたとき、こんな講義あったの知らなんだ。あの不思議な絵が数理的に説明でき、自分たちも似た絵が作れるようになるのは興味深い。

  • 数々のだまし絵と不思議なタイリングで有名な版画家エッシャー。その作品の裏にある数理構造を丁寧に解き明かす快著。当然数式は普通に出てくるけど,高校数学をやっていれば十分ついていける内容。
    平面の周期的タイリング17種から,境界の変形・大変形,基本領域の分割・結合,などの手法を使って「エッシャー化」することで魅力的なタイルを作る話や,線形補完を用いたモーフィングなどの話はとても魅力的。「絵を解釈するプログラム」の開発から見えてきた不可能図形のしくみと人間の認知の世界も工学的,脳科学的観点から大変興味深い。巻末文献リストも充実していて,さらなる深みにも迫っていけそう。

  • 資料番号:011454857
    請求記号:414.6/ス

  • 「空と水」「滝」などで知られるオランダの画家、マウリッツ・エッシャー。その代表的なモチーフである「平面の正則分割(タイリング)」「だまし絵」を数理的に読み解く一冊。エッシャーの作品は幾何学的要素を多分に含んでおり、東工大生にとっては親しみやすいのではなかろうか。この本を片手に、実際に作画してみるのも面白そうだ。
    (情報工学系情報工学コース M2)

    数学嫌いな学生さんもエッシャーの絵を通して“ユークリッド幾何学”に触れてみよう!!
    (物性物理学専攻 M1)

  • エッシャーの絵を初めてみた時、おもしろい!と感激しました。
    だまし絵を別の視点で考えた時、同じようにおもしろい!と
    思えるといいなと思い、この本の発売に期待しています。

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著者プロフィール

1948年生まれ。名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻助教授、東京大学大学院情報理工学系研究科数理情報学専攻教授などを経て,09年より明治大学研究・知財戦略機構特任教授、東京大学名誉教授。専門は数理工学。主著に『理科系のための英文作法』(中公新書)『形と動きの数理』(東京大学出版会)『だまし絵のトリック』(同人選書)『大学教授という仕事』(水曜社)など。

「2011年 『夢をかなえるレッスン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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