BIOSOPHIA of BIRDS(鳥のビオソフィア)

著者 :
制作 : 西野 嘉章  秋篠宮 文仁 
  • 東京大学出版会
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本棚登録 : 22
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784130831529

作品紹介・あらすじ

写真家上田義彦のマニエリスム博物誌.東京大学総合研究博物館の東京大学創立130 周年記念特別展示「鳥のビオソフィア──山階コレクションへの誘い」展を契機に,上田義彦が世界有数の鳥類コレクションを誇る山階鳥類研究所の鳥類標本を撮る.模式標本28点を含む標本数108点.翼を閉じ,横たわった鳥の姿は,黒バックの空間の中で不思議な存在感を放つ.他に類をみない画期的な鳥類標本写真集.

感想・レビュー・書評

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  • 寡黙な剥製達の存在感。ステキです。

  • 東京大学総合科学博物館で開催された「東京大学創立百三十周年記念特別展示『鳥のビオソフィア―山階コレクションへの誘い』展」を記念して出版された写真集です。仮剥製の写真がメイン。
    ですがこの展覧会に関する図録的な意味合いを期待して買うと(山階コレクションの網羅を期待すると)、収録された図版の少なさにがっかりすることと思います。これは完全なる美術書であり、剥製特有の鼓動なき美しさ、静謐の美を楽しむものだなぁという感想です。
    羽をたたんだ身体に紙テープをくるりと巻かれ、素っ気なくラベリングされた美しい鳥たち、学術は時として退廃的な美を醸す。そういった視点で楽しむもので、学術的側面と図版の多さを期待するならばもう一冊のほう、展示図録『鳥学大全』の購入をおすすめします。
    どっちも値段が高いけど、この写真集は装丁への対価って気がしなくもない。「鳥学大全」は600頁超だから仕方ない。

    しかしこの展覧会は本当に素晴らしかった。またやってほしい。

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著者プロフィール

1957年、兵庫に生まれる。写真家。多摩美術大学教授。東京ADC賞、ニューヨークADC、日本写真家協会作家賞など、国内外の様々な賞を受賞。2011年にGallery916を主宰。代表作に、ネイティブアメリカンの聖なる森を捉えた『Quinault』(京都書院、1993)、「山海塾」を主宰する前衛舞踏家・天児牛大のポートレート集『AMAGATSU』(光琳社、1995)、自身の家族に寄り添うようにカメラを向けた『at Home』(リトルモア、2006)、生命の源をテーマにした『Materia』(求龍堂、2012)、30有余年の活動を集大成した『A Life with Camera』(羽鳥書店、2015)など。近著には、Quinault・屋久島・奈良春日大社の3つの原生林を撮り下ろした『FOREST 印象と記憶 1989-2017』(青幻舎、2018)、一枚の白い紙に落ちる光と影の記憶『68TH STREET』(ユナイテッドヴァガボンズ、2018)、『林檎の木』(赤々舎、2017)などがある。また、2021年に公開された、映画『椿の庭』は大きな反響を呼び、映画監督としての仕事も注目されている。

「2022年 『ポルトレ 普及版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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