音の風景とは何か サウンドスケープの社会誌 (NHKブックス 853)

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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140018538

作品紹介・あらすじ

"音"と"響"が身辺を満たす。かつての風の息吹きや川の瀬音にかわり、無機質な電子音、間断なく流れるポップな音楽が街にあふれている。遙かに聞こえる自然の音から、鋭く耳に突き刺さる機械音まで、"音"がつくる風景は、時代と社会の姿を凝縮している。本書は、R・マリー・シェーファーが提唱した「サウンドスケープ論」を検証しながら、人々の暮らしのなかの"音の風景"を見直してゆく。人間の五感に捉えられた事象を手がかりに、新しい切り口で社会を読み解く感性行動学と、現象学的社会学の視点から日常生活を考える。

感想・レビュー・書評

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  • サウンドスケープに興味を持ち、本書を拝読。
    現代は多様な音に満ち溢れているが、人に最も心地良い音とは何であろうか?また五感で体感する音とは?など熟考したくなる内容である。
    音は人の生活に欠かせないものであり、意識の仕方次第で異多種の感性を刺激する不可思議な存在であることを改めて痛感した。
    再読して理解を深めたいと思う。

  • [ 内容 ]
    “音”と“響”が身辺を満たす。
    かつての風の息吹きや川の瀬音にかわり、無機質な電子音、間断なく流れるポップな音楽が街にあふれている。
    遙かに聞こえる自然の音から、鋭く耳に突き刺さる機械音まで、“音”がつくる風景は、時代と社会の姿を凝縮している。
    本書は、R・マリー・シェーファーが提唱した「サウンドスケープ論」を検証しながら、人々の暮らしのなかの“音の風景”を見直してゆく。
    人間の五感に捉えられた事象を手がかりに、新しい切り口で社会を読み解く感性行動学と、現象学的社会学の視点から日常生活を考える。

    [ 目次 ]
    第1部 感性・想像力とサウンドスケープ(改めて「感性」を問うということ―現代社会を理解するために;感性と拡張された身体;サウンドスケープの社会誌;音とともに生きる)
    第2部 人間と音の世界(“音の風景”と生活世界;生活史の音―音の個人史)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 分類=サウンドスケープ。99年6月。

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著者プロフィール

元作新学院大学人間文化学部助教授。
研究領域:社会学、感性行動学、サウンドスケープ研究、日常生活の社会学、環境社会学、文化社会学、音楽社会学、生活空間論。

「2016年 『耳を澄まして 音風景の社会学/人間学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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