密航留学生たちの明治維新: 井上馨と幕末藩士 (NHKブックス 921)

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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140019214

作品紹介・あらすじ

命がけで密航して海外に渡った五人の長州藩士。彼らが、西欧で学び、経験したものは何であったのか。志士的精神を保ちながらも、近代合理主義的精神を吸収し得た密航留学生の代表格、井上馨。帰国後、君前会議で開国を説き、長州藩を倒幕へと導いた彼の「果断」は、明治維新後の近代日本の礎を築いて行く。西欧文明に触れて、日本人としての国家意識に目覚めた留学生たちが、維新変革へのヴィジョンを抱き、明治維新の原動力となって行く姿を生き生きと描き出す。

感想・レビュー・書評

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  • いや、あの・・感動した・・。

  • 学校の勉強だけしていると、江戸時代の日本は鎖国のイメージが強い。海外に出た人というと新島じょうやジョン万次郎くらいしか浮かんでこないのではないか。
    しかし実は海外の情報、文化や本などは思ったより流通しているし、留学に出掛けた人は中々に多い。
    その辺りの情報がよくまとまっていて、読んでいて面白い。

  • 日本で最初に英国留学(というか海外留学)をしたのは萩の長州人、ということで、県立萩高校の修学旅行は伝統的にロンドンとグラスゴー・・・・だったら嬉しかった。

  • 長州ファイブ見る前に読んでおこうと思ってよんでみた。すごく詳しくていい!この本を土台に、洋行した人々についてもっと調べてみてもいいかも。(これでも結構十分だけど。)

  • 彼らは頑張った!!!

  • とにかく聞多ファン必見。
    幕末の留学生事情に焦点を絞って、井上聞多中心にわかりやすくまとめた親切な一冊。長州ファイブは当然、マイナーな留学生の紹介もされてて、悲喜こもごもながらも当時の若者の様子が伝わってきます。初心者にも読みやすい厚さと内容が嬉しい。

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著者プロフィール

1944年、神奈川県にて生まれる。鹿児島純心女子大学名誉教授、元副学長。文学博士。幕末・明治期における対外関係史等の研究をおこない、鹿児島県立短期大学地域研究所特別研究員を経て、1987年明治政治史研究会を設立し、会長となる。犬塚太郎海軍中将は祖父,父の犬塚家孝は海軍中佐。著書に『薩摩藩英国留学生』(中公新書)、『若き森有礼』(鹿児島テレビ)、『海国日本の明治維新』(新人物往来社)、『なぜ、植民地化を免れることができたのか』(NHK出版)、『森有礼』『明治維新対外関係史研究』『寺島宗則』『明治外交官物語』(以上吉川弘文館)、『密航留学生たちの明治維新』『ニッポン青春外交官』(共にNHKブックス)、ほか編著に『明治国家の政策と思想』(吉川弘文館)、『明治の若き群像』(平凡社)などがある。

「2015年 『アレキサンダー・ウィリアム・ウィリアムソン伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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