中国とどう付き合うか (NHKブックス 984)

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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784140019849

作品紹介・あらすじ

中国の肥大化は、日本国内の感情的「中国脅威論」を増大させた。しかし今、中国は大きく変わりつつある。「東アジア共同体」など将来構想を打ち出し、歴史問題では日中関係全体に影響を与えることなく、冷静に処理すべきとの見方が政府や学者レベルで現われ始めた。日本はどう対応すべきか。中国問題の第一人者が、主権至上国家から国際国家・日本の創造を模索しつつ、相互誤解を解いて、斬新な発想で日中関係の理性的な構築を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 今読んでも古さを感じさせない。
    知識というよりも、まさにどう付き合うかがよくまとまっている。

  • [ 内容 ]
    中国の肥大化は、日本国内の感情的「中国脅威論」を増大させた。
    しかし今、中国は大きく変わりつつある。
    「東アジア共同体」など将来構想を打ち出し、歴史問題では日中関係全体に影響を与えることなく、冷静に処理すべきとの見方が政府や学者レベルで現われ始めた。
    日本はどう対応すべきか。
    中国問題の第一人者が、主権至上国家から国際国家・日本の創造を模索しつつ、相互誤解を解いて、斬新な発想で日中関係の理性的な構築を探る。

    [ 目次 ]
    1 日本と中国の人間的関係―誤解から理解へ(相互理解の難しさ―わたし的体験(独り言)
    中国人をあるがままに見ること―それを阻む行動様式の違い
    日本人はどう見られているのか―「信頼できない」と「情の厚さ」と)
    2 中国の大国化と対日政策の変化(「肥大化する中国」の読み方;中国の「東アジア共同体」構想)
    3 脅威論と歴史認識問題を超えて(劇的に変わり始めた日中交流のありよう;新しい時代の到来―日本重視の中国戦略を受けて)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 二年前に書かれた本だが、今の状況をみるのにも十分役立つ。日本人でも中国の近代史のことを知らない人が多いが、それ以上に中国人も日本のことを知らなすぎる。ステレオタイプの日本批判はもうやめてほしい。そんな思いがここには書かれていて溜飲のさがる思いがした。小泉さんもいいかげん、関係を築いては自分でぶっこわす愚行をやめてほしい。

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著者プロフィール

早稲田大名誉教授。1947年生まれ。
早稲田大学卒業、一橋大学大学院博士課程修了。社会学博士。外務省専門調査員として北京日本大使館勤務、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授等を歴任。
専門は、中国政治、東アジア国際関係論。
著書『中華人民共和国史 新版』(岩波新書)、『中国政治の社会態制』(岩波書店)、『「中国共産党」論』(NHK出版新書)、『日中対立』(ちくま新書)ほか多数。

「2021年 『中国のロジックと欧米思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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