- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784140055922
作品紹介・あらすじ
定年後も続けられる趣味を探してカルチャーセンターの講座をハシゴする夫婦。軽い気持ちで始めた趣味探しは、いつしか今後の人生を考えることにつながっていくのだった…。すれ違う夫婦の思惑とそれでも夫婦でいることの意味をユーモラスかつシリアスに描く長編小説。
感想・レビュー・書評
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2015.5.5 読了
40代半ばの佳織と
50代初めの洋介夫婦の日常。
子育ても ほぼ終わりかけで、
旦那の定年後の過ごし方をどうするか、
佳織は 趣味でフラダンス。
あなたも 何か趣味を見つけたら?
どうせなら 二人でできること
見つける?
な 話の合間に 二人の周辺に
いろんなことが起こる。
その度に 少しづつ 夫婦の絆が
再確認、再認識。
旦那のいない私が読んでも
たまに グッときた。
いま まさしく こんな感じの
周りの友だちたちに 読んでもらいたい。
感じることがあるかも。
たまに 琴線にふれる言葉が
散りばめられてる この作者さん。 -
今の私の気持ちに正にピッタリの小説。
48才の佳織と54才の洋介夫婦が主人公。
洋介の兄、輝明64才?と、初美59才?の夫婦も登場。
佳織は、大学生の息子と高2の娘がいて、夫の会社が合併により給料やボーナスダウン。やりくりしながら家計を、支えつつパートと、フラダンスにいそしむ。フラダンスは、義姉の初美に誘われて始めたが、ゆるい感じが楽しくストレス発散になっていた。
定年が近い洋介にも、何か趣味を持って欲しいと、カルチャースクールの体験などを提案。洋介は、仕事が忙しく、他にも気力を使いたく無い。
兄が脳梗塞で倒れたり、女が首都圏の私立大学を受験したいなど、事件が発生して、色々考える中…お互い趣味やこれからの人生について考え見つけていく物語。共感点も色々ありました。
女性と男性の趣味の違い…
女性は、ミーハーに楽しむことが多い。
男性は、ストイックに追及して、上達や目的意識を持つ事が多い。
私は、完全に男性派。長く続けるなら、上達したいかも。ミーハーに楽しむこともありますが、それは、1回限りで良いかも。スカイダイビングとか。
マラソンなんかも、ストイックに練習してましたから…。
文書書くのも、好きですが、何か目的欲しくなる…ライターとしてお金もらっていましたし…。お金もらって、締切に追われるのがしんどくなってやめとんですけどね。
リフォームもしんどいなぁ…これは仕事か。
最近の趣味は、読書。小説を読むをメインに。これは、いつか小説を書きたいなぁと漠然と思っているからかな。 -
私自身が趣味をほしいと思っていたので思わず手に取ってしまった本。趣味と人生って似ているのかもしれない。本気になれば充実する。でも本気になりたい何かに出会えるまでが、腰を上げるのが、そして本気になるまで続けるのが難しい。
やってみたいことやってみよう!そしたら人生充実するかも、前向きに自分の人生と向き合えるかもと、思えた本でした! -
定年が間近な夫に趣味を見つけたい。定年後、ずっと家にいられことの危機感。説得してカルチャーセンターで趣味を見つけることを進めるも「夫婦二人の趣味を作りたい。」という内心夫とは離れたいが、四六時中ではないし、しぶしぶ付き合うことにする。趣味探しは平行線をたどる。お勉強系は嫌だ。ストイックなのは向かない。スクールでおしゃべりに興じる女性ともくもくと励む男性の違い。
娘の進学費用のため趣味探しは中断、妻の生きがいのフラダンス通いもストップするがそのせいで日に日に元気がなくなり、、子供独立後の夫婦の姿がおもしろい。かけの支出を決める会計担当が妻であることも現実を反映している -
48歳の妻、54歳の夫が定年後も続けられる趣味探しをする話。一度きりの人生、やってみないとわからないことがたくさんある。何かに挑戦してみたいな〜と思った。
負担を抱えている現実をひとときでも忘れたい、そのために趣味って大切。 -
この先、夫とべったり一緒だなんて冗談じゃない!?
定年を前にすれ違う夫婦の思惑と、それでも夫婦でいることの意味をユーモラスかつシリアスに描かれた長編小説。
このテーマは頻繁に見受けられますがこの作品は妻の気持ち、夫の気持ちが交互に描かれていて、心理描写も細かくそれぞれの気持ちに共感出来ます。
定年後のカルチャーセンターについてのくだりも中々興味深く読めましたし、妻と夫だけでなく親戚付き合い、介護についても考えさせられました。
丁寧な文章で気持ち良く最後まで読めました。 -
共感する所が多かった。平さんは初めて読む作家さん、他のも読みたいと思った。
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ただの中年夫婦の老後の為の、趣味探しで終わるかと思ったが、途中で義兄が倒れてからは洋介も、考え方が変わってくる。お金の話とか、介護の話とかリアルで世代も近い事もあり、身にしみた…
しかし、世の中には色んなスクールがあるんだなぁ、と感心する。 -
平安寿子の小説は、なにかのリポートみたい。あと、会話が自然で、読みやすい。
趣味って大事だなーと思った。